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食の安全性

「教育・知育・体育・徳育・発育・成育・食育」

「育てる」という文字を使った熟語は色々あります。どれも大切なものばかり、これらの指導は決して幼児期だけではないと思います。希薄になってきた人間関係に、人を思いやる気持ちに、現代社会が失いかけているものが「育」とつけられた熟語にあります。

今、「食」について関心が高まりつつあります。最近でも中国の食肉偽装が大きく取り上げられました。では、肉だけでなく、私たちの身の回りにある「食」は安全なのでしょうか。また、普段何気なく摂取しているものにもっと関心を寄せても良いのではないでしょうか。

私は、体質改善と健康管理のため毎朝毎晩、コップ1杯の水を飲んでいます。また、冷え性の先生方に「白湯」(さゆ)を進めています。白湯とは、ただのお湯のことです。なれてくると、水の味を感じることが出来てきます。白湯を飲み始めた先生は、「夜、靴下をはかないと眠れなかったのに、足の先までぽかぽかしてきて熟睡出来ました。」と嬉しそうに語っていました。考えて見れば、私たちの命は水によって成り立っています。人の体は、胎児:約90%、新生児:約75%、子ども:約70%、成人:約60~65%、老人:約50~55%となっています。

私は教育者としての立場で、食事中の飲み物について注意するよう呼びかけています。ジュース類、炭酸類を食事中に摂取する子が増加し、糖分や食品添加物の摂りすぎを心配しています。子どもの70%近くを占める水分の働きはとても重要で、体調管理と共に脳の管理までも司っている筈です。アメリカでは1980年代の調査で話題となったのが「ADD」注意欠如症候群(多動反応・過動症候群・多動児症候群・微小脳損傷・脳微細機能障害・微細脳性機能不全等とも呼ばれている)です。授業中に奇声を上げる子、動き回る子などが目立つようになり調査した結果、このような症状を持つ子はクラスの1割に達しました。その一番の原因が糖分の過剰摂取であり食品添加物であったと報告されています。

飲み物に含まれている食品添加物と糖類、これに加え、長期保存させるために加工され様々な添加物が含まれる食品類、母手作りの料理が次第に家庭から消え始め頃と比例して増える注意欠如症候群。この関係に気付いた関係者は食を見直すことにしました。驚いたことに、食品添加物、合成添加物の摂取を断じた子ども達が、それまでの多動な状態から、おとなしく授業に参加できるまでになったのです。食品添加物、合成添加物は脳に対する何らかの影響があると判断されたのです。

水は、私たちの体では伝達物質です。水に対する感心を多くの保護者は強く持つべきでしょう。水に対する知識は、余りにも一般的なものなのでなじみがありません。でも、浄水器を付けたり、わざわざミネラルウォーターを買ったりしているはずです。私は、浄水された水にもう一つの水を加え飲用しています。今では家族全員が「水」派となりました。その水はサイモス60と言います。

2013/5/9


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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