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変化と進歩「独り言」

「イノベーション」

何度も書いてしまうが、覚悟をしていても母の死は私にとってかなりのショックであった。いるべき人がいない、叱ってくれる人を失う辛さ、そして形あるもののはかなさ、自分は生かされていたのだという実感を母の死を通じて悟った。今、毎週土曜日主を失った家に出向き荷物などの整理をしている。玄関のドアを開けるとき、いるはずのない母の姿を探してしまう。自分自身、このままでは進歩がないとスタッフと共に新たな教材開発と教室の刷新に取り組み始めた。時に頭の中をリセットするのも大切なようだ。

私の仕事は、直接間接に子ども達や保護者と接し、共に、未来を語ることにあると思っている。長く暗闇の続いた教育界は、ようやくそのトンネルを抜け出そうとしている。教育に於いて、学習の基本は「模倣」であろう。学ぶ側は「模倣」し、その真実に近づく。其の過程で真理探究し自ら「理解」という二文字を獲得する。しかし、大上段に構えるわけではないが、私は学ぶ方々と立場が違うと考えている。模倣では、学ぶ方々に真実や真理は伝えられない。常に自分で考え、自分で作り出すことそれが自分自身に課した課題でもある。人の物まねだけでは進歩が無い。それでは変化に対応できない。それが教育研究者としての私の生き方でもある。また、自分が作り出したものを多くの方にお伝えするのも自分の使命だと考えている。

今、高学年の算数指導では数多くある文章問題に取り組んでいる。教育研究所としての機能を持った私の教室は、これから次の一歩を歩み出すことになった。学習教室でもなく、塾でもなく、学ぶ事に特化した教室を想像している。試験的に行っている文章問題指導も、図式化を数多く取り入れ、そこに数式をはめ込んだ授業を展開している。先日行った、思考と想像の授業では、分数の割り算を説明させる授業を行った。40年間研究開発してきたタイル指導は、やはり子ども達の思考を支える特別なアイテムになっているようだ。また、基礎指導の充実こそ、子ども達の未来に繋がると改めて確信した。私が大切にしている「見る・聞く・書く・読む・話す」の基礎指導における5つの力は、子ども達の心の中に根ざしていることに気付かされた。文章問題では、子ども達用のテキストはない。私が読む問題を聞いて書き取る「聴写」方式を採用している。継続生だから出来るこの授業は、5つの力無くして成立しない。子どもの力と教師の力がまるで化学変化を起こしているように感じる。

思考力重視と変更された教育方針は、知識偏重を問題視した。しかし、実際には子ども達の知識不足は予想以上に問題視しなければならない。致命的な学習の二極化を救うには、子ども達に集中して反復学習を行わなければならない。そこで、記憶と学習作業を取り入れた授業が必要になってくる。それは、フラッシュカードの有効活用だ。先週、その具体的指導についてスタッフに説明した。単なる知識の獲得ではなく、応用できる作業学習があることで、知識という点は、点と点同士が繋がり線となる。更に思考を高める語彙の獲得学習により面となり、思考を繰り返すことで立体となる。中学受験を望む保護者と生徒が増えてきた。こうした新たな取り組みは、子ども達の学習形態を変えることになるだろう。また、系統性のない学習の行く先は、使い捨てられる知識の山となる。成長と発達という教育のキーワードは、障がい者教育を通して、その教育の本質が明確になった。この間、多くの方からタイルなどのご注文を頂いた際お話し頂いたことが、私の貴重な財産となった。心から感謝申し上げる。

これからも私の行う教育活動を厳しい目でご覧頂きたい。

2014/6/1


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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