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教育改革

「保護者の意識」

新聞紙上を賑わすニュースの中で、教育に関する特集記事が目立つようになってきました。今までの6・3・3制を見直す特集記事や、英語指導に関するもの、大学入試と幅広く、これからの教育はどのようになるのか、ある意味予測不可能とも言えるほどにまで加熱しています。

教育改革の行方は、子ども達の、対教育環境への選択肢を広げるのですが、その恩恵を受ける子ども達は、実は少数であることを忘れてはいけません。学力の高い子は、予想される様々な選択肢の中から、自分にあった教育環境を選べることが出来ますが、学力の低い子は、その恩恵を受けることが出来ません。子ども達の世界も、いわゆるサバイバルの波が押し寄せているのです。

今日は、年内最後のセミナーが、プリンスジュニア新越谷校で行われました。セミナーの時間を2時間も頂き、教育の現状から、これからの教育の方向についてたっぷり話をさせて頂きました。通常は1時間30分ほどですが、教育情報の氾濫から、重要な内容をお伝えする為、これだけの時間がかかってしまいます。それでも、最後までお聞きになる保護者の思いは、ゆとり教育時代の保護者とは180度違ってきたという印象を持ちました。また、その後の質問コーナーでは30分以上も、質問が途切れないほど、並々ならぬ教育への意識の高さを示していました。子ども達の教育環境は、保護者が積極的に整えていかなければならないほど混迷しています。親も見る目を養う、まさに指導内容、指導技術、指導者、教材、指導理論など、今までにない教育の質が問われています。

質問では、先取り教育の有効性、その内容、指導理論の拡張性、ゲーム機の是非、家庭学習の具体的内容、語彙数の調査方法、読書について等々、質問の内容から、保護者の意識の高さは近年では見られない程高く、指導の責任を感じるものでした。学力を向上させるには、高い言語能力が前提となります。多くの言葉を獲得し、それを自在に使える能力を持つことは、思考力、創造力をいやが上でも高めてくれます。基本的な母国語の能力があれば、外国語への理解も高まり、幼い時期に発音の聞き取りが出来る環境を整えることで、会話への能力も養うことが出来ます。更に、言語能力に比例する思考力は、算数学習を通して論理的思考へと導かれていきます。今回、お集まり頂いた保護者の方々は、こうした基礎学習の重要性を十分理解されています。また、学習を活かすために、最も大切なことは、子どもの人間性であることをお話し致しました。その為に、家では積極的にお手伝いをさせること、そこから学べる数々の経験的学習は、子どもの質を高めてくれます。手伝いをすることで家族から感謝される、自分が家族にとって必要な存在であることを理解させてくれます。躾とは、子どもの深部を鍛えてくれるものです。

今年もあと僅かです。教育改革の波が次から次へと打ち寄せる中、少しずつ保護者の側から「脱ゆとり教育」の道を歩まれ始めました。まずは、はやく「ゆとり教育」の影響から脱することです。学力中心の教育界に入ったことを自覚すべきです。そして、このセミナーに参加された保護者のように、学習は幼児期から開始する、ヘッドスタートを率先して行うべきです。教育改革は、学校の形態を大きく変えます。と同時に、教育に、先ほども申し上げた通り、当たり前ではありますが「人間性」が求められています。これから変わる教育の動向に是非目を光らせ注目されて下さい。教育は変わります。

本日、ご参加頂いた保護者の皆様、日曜日という貴重な家族の時間を割いて、私の拙い話に耳を傾けて頂けたこと、心より感謝申し上げます。有り難うございました。

2013/12/15


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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