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我が子の学力大丈夫?

「あてにできない評価?」

小学校の「あゆみ」はほぼ3段階で表記されています。この評価になれると、左に多くの○が付いていることで安心してしまいます。ところが、3段階評価を5段階評価に変えると、今まで成績優秀と思っていた「あゆみ」の評価に異変がでてきます。更に10段階では…。

成績の分析は、評価基準を細分化すると大きく変化します。また、学力は地域差があり、例えば、算数で評価5の子が、他の地域に行くと評価3か2になる事もあります。学校の評価は学校における学習と生活に関し、現状のお子さんの姿を評価したものです。私は、子どもの学力を見る為に「チャレンジ500」という計算問題を使います。これは、今までににお話してきた教材ですが、単純だけに、様々な学力状況を見ることができます。

この「チャレンジ500」は足し算・引き算・掛け算・割り算の素過程を各100問ずつ、そして、混合問題が加わり500問となります。この単純な計算問題なのですが、小学校の高学年~中学生にかけて行うと、学習開始時期、いわゆるヘッドスタートの時期と比例しているのがわかります。中学3年生が小学5年生に適わないという例は沢山あります。小学1年生から、教室に通ってきてくれた子は、4年生で、各チャレンジ問題を3分以内で終了させます。単純な計算だから見える子どもの見えない学力が現れます。やはり、年月をかけ学んできた子どもと、途中から始めた子では大きな違いが出てきます。取り組んでいる際の様子を見ていても、その違いは明らかです。教室に通ってきた順に集中力の差が見事に出ています。筆記具がプリントから離れるの回数が多いのは通室年数の少ない子です。

学力の優劣は、こうした単純な学習で現れます。中学3年生になると学力差は歴然としています。これが基礎教育の差であると言えるのではないでしょうか。1問に付き1秒以上の差がついています。基礎教育は学習の土台形成です。この基礎計算、最大で1問解いている間に、3~5問目に取りかかる程の差は、その簡に流れた時間の重さを感じるには十分です。同時に漢字について調べてみると、小学2~3年生の漢字が読めない、書けないという結果になります。この克服には、幼い頃から通って来たこと比較すれば、かなりの努力と意識の強さが必要になります。「やる気スイッチ」だけでは、その先にある辛い努力を後押ししてくれません。そして、「あの時もっと勉強していれば」「あの時勉強させておけば」という言葉が出てくるのです。小学校の新6年性で、チャレンジ500を15分以内でできなければ、お子さんの学力はかなり厳しい状況にあると見て良いでしょう。

数年間掛けて築いてきた学習能力です。直ぐに追いつける筈はありません。知識偏重の時代から思考の時代へと変化している教育環境は、それまでの学習スタイルでは対応できない状況に追い込まれて行きます。知識という暗記で勝負できた試験は、思考という、記憶を脳で加工し、新たなものを作り出す本来の記憶へとシフトしています。あと数ヶ月で受験に対応できる、そんな言葉がまもなく通用しなくなります。学ぶには一定程度の時間が必要です。二極化が進み、学校での集団教育に危険信号が灯っている状態です。やはり、学校+民間教育機関での学習が必要になります。また、低学年からの家庭教育の充実をはからなければなりません。消費税も上がりそれれに連れて物価も上がります。塾に通わせることも大変です。だからと言って、放っておくわけにはいきません。基礎教育の見直しと定着、いまからでも遅くはありません。積み重ねていきましょう。それから、幼児期から。是非、いちどお子さんの学習能力を確認してみて下さい。学力は早めの対応が必要です。

2014/3/27


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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