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戦争への不安「独り言」

「戦争への不安」

何を急に言い出すのかと思われたかも知れない。私の中で「不安」ということばが日増しに巨大化してくる。特定秘密保護法案が注目を浴び始めた頃、中国が我が国の領空にかかる部分を防空識別圏に設定した。また、ここに来て、教育に政治的介入が増加してきているように感じる。道徳教育の教科へ移行する考えや、学力テスト問題もそうだ。

「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果公表について検討している文部科学省の専門家会議は15日、学校別成績について、一定の条件付きで教育委員会に公表を委ねるよう文科省に求める提言をまとめた。文科省は提言を踏まえ、月内に来年度以降の公表のあり方を決める。学力テストは現在、学校別成績はその学校のみが公表でき、市町村教委は、その自治体全体の結果しか明らかにできない。しかし、一部自治体から学校別成績の公表を求める強い要望があり、下村博文文科相も「教委が説明責任を果たすために積極的に情報提供するのは当然」との認識を示していた。」

中国や韓国の日本バッシングで済んでいる内は良かったが、いまではそれがエスカレートし、既に領土、領空、領海に関わる緊張はピークに達している。このままでは、我が国は嫌が上でもナショナリズムが煽り立てられてくる。そこに秘密保護法の強行採決があった。急いで可決するには、秘密扱いする事項が増えるからだろうか、そして、見逃せない道徳教育の教科扱いの動き。全てが十分な論議なく、急ピッチで行われていることに嫌な胸騒ぎと同時に危機感を感じてしまう。なにか、私たちの知らないところで仕組まれている気がしてならない。杞憂であれば良いのだが、既にシナリオができているのではと錯覚してしまう。

テレビを付ければ、ゲーム関連のCMが目立つ。それも子ども相手ではなく、若者や大人達相手である。このことに疑問や違和感を感じるのは私だけかもしれない。しかし、多数の若者、大人達が時も場所も選ばずゲームに明け暮れる姿を想像して欲しい。私の不安は大きくなる一方だ。このままでは国民の大多数が「バカ」になってしまうのではと、これも考えすぎだろうか。

教育という場に身を置く私にとって、今ほど指導しにくい環境はない。子育てにとって最悪の環境であり、手本となる大人の不在は大きい。社会科を指導する際も、「民主主義とは」を論ずることも今や不可能な状態だ。社会を構成する者に「心」がないからだろう。野生化した社会は、秩序がない。自分の欲求を満たす為に生きている。その考えが、国を作りあげている。人と人の争いが絶えない社会となってしまう。そして、その集団が行き着くところに「戦争」がある。既に「戦争」は始まっているのだろか。私は不安でならない。政治家は、大人は、私たち教師は、子ども達から「不」という文字を取り除けるだろうか。悩みは尽きない。

2013/11/29


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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