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基礎知識の獲得

「石川メソッド」具体的指導

幼児に対する学習指導は、勇気ある「教育ママ」よって支えられてきました。幼児教育の必然性をいち早く理解されたお母さん方に感謝の気持ちでいっぱいです。育児、子育て、お母さんの苦労は昔も今も変わりありません。私も、長男の授乳の手伝いをしていたので、随分と睡眠不足に悩まされたものです。

時代と共に、育児は半ば商業化の道を歩み始めました。「育児を託す」が当たり前になりつつあります。しかし、その基本はやはり家庭にあります。子どもは親を見て育ちます。それが基本中の基本です。そして、子ども達は他人と関わっていきます。その時、出会う人の中に先生という存在があります。このことを大切に思う方々がいます。そうした対象を「出会いの師」と呼びます。特に幼児の場合、彼らが初めて先生と呼ぶ対象になる方の人格はとても大切です。子どもの意識、性格、場合によって人格にも影響する先生の存在は、考えている以上に重要な事だと思います。

私達は、幼児教育を通して、子ども達に学ばせるべき内容を選択し、指導理論や指導技術を通し、子ども達に伝えて行きます。幼児教室によって、選択する教育内容、指導法、指導理論、指導技術に大きな違いが出てきます。私が幼児教育を学び始めた頃、幼児教育はまだ社会では否定的でした。私が師事した水野茂一先生は、我が国で初めて幼児の通信教育をされた中心人物のお一人で昭和40年代後半のことです。この時代では、まだ子ども達の知識は不十分ではありましたが、感覚教育を必用とする今とは違い、遊びを通して十分学べた時代でもありました。遊びは外遊びが中心で、子ども達のコミュニケーションも取れていました。遊具を使った遊びでは、ブランコ、シーソー、滑り台、鉄棒、ジャングルジム、雲梯などで、平衡感覚・高さ感覚・回転感覚・逆さ感覚・揺れ感覚に加え、足腰の運動、力の配分、腕の運動、握力の運動がされていました。

また、身体を使った運動では、缶蹴り・縄跳び・ゴム段・石蹴り・鬼ごっこ・馬跳び・S(片足ケンケンで陣取り)・三角ベース等で足腰の運動や、心肺機能を高める運動をこなしていました。三角ベースなどはキャッチボールも含め、目測と空間認知能力を高める運動として最適なものでした。お手玉やビー玉なども空間認知に適した遊びでした。空間認知能は、視覚、聴覚も含まれ、同時に小脳や末梢神経に関する反射神経や運動神経に大きな影響を及ぼします。「あやとり」などは巧緻性と図形感覚に適した遊びで、特に線を意識した優れものと言えるでしょう。

こうして過去の子ども達が経験した遊びを検証してみると、子どもは遊びながら学ぶということが良くわかります。基礎能力の獲得は、その後の基礎学力を学ぶ前提ともなります。脳が獲得する知識には、テキスト上のモノばかりではありません。感覚器官を通した身体の学習も重要ではないでしょうか。こうした背景は、幼児教育の指導人数にも関連してきます。少人数教育がもてはやされ、できれば個別や個人が最適とお考えでしょう。それは、基礎教育終了後の対応ではないでしょうか。子どもは、特に幼児は集団の中で育ちます。何故なら、彼らは模倣の天才だかからです。模倣とは、自らが「こうしたい」「ああしたい」という意欲の強さを表しています。一人の子が自転車の補助輪を外すと、その遊びのグループはあっという間に補助輪無しで自転車を漕ぐようになります。石川メソッドの幼児教育では、こうした基礎知識の必要性を示しています。「知識」を広義に捉え、平成の子ども達が必用としている内容を「感覚教育」ということばで集約しました。フィジカルとイメージ、本来の教育のあり方を追求しています。

2014/3/12


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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