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視線・視点「独り言」

「中学生の春期講習から」

幼児の数、小学生の算数、中学生の数学とこの3段階の指導をされている先生は少ないだろう。私は、幼児教育からの目線で、教科指導や、子ども達の心理、行動を見ている。各テレビ局から様々なご質問や取材を受ける。その際、人の発達を胎教から見ている私の視点や原因の分析は違うと言われた。例えば、いじめや・虐待・ネグレクト・体罰こうして並べるとどれも其の本質が同じであることに気付くはず。幼児教育とその指導は、胎教→乳幼児→幼児→小学生低学年→高学年→中学生と指導してみて初めてわかることが多い。幼児教育を知らなければ、教育の本質にはなかなか迫れないのかもしれない。お陰様で、はだしのゲン、アンパンマンの産みの親やなせたかしさんについて等で語らせて頂いた。その他、異色なところではジャニーズJrの真実というドキュメントでも解説をさせて頂いた。ものの見方は多種多様だが、こと教育では、人の成長発達に関係するので、幼児教育の立場から分析や考えを求めらるのかも知れない。

小学生が学ぶ中で難しいと言われる「単位換算」、入室して間もない子から、面積の換算がわからないという苦手名部分の発言があった。特にa・haが解らないと言う。殆どの場合、1a=10屐■ha=100屬罰个┐討い。私は、a・haの必要性を考えさせる。これは、公式の使用にも言える。新指導要領から、二次方程式の解の公式が正式に指導対象となった。この公式を覚えることは、二次方程式を解くマスターキーを与えられたと同じことを意味している。使わなければ損をする。話しはそれたが、a・haも使った方が表記しやすい。0が多く並ぶ面積では、途中の単位が必要になる。そこで、単位の表を作成してみる。1屐瓧院滷院Γ隠瓠瓧隠亜滷隠亜Γ隠茖瓠瓧隠娃亜滷隠娃亜Γ隠覘屐瓧隠娃娃亜滷隠娃娃阿罰凸明僂涼碓未砲弔い銅阿埜修靴討澆襦すると、見事に1・10・100・1000と10ずつ大きくなっていくことが解る。これを表に書き写すと、もっと解りやすくなる。この表は、小数表記にも対応できる。ここで、数の法則性をまた知ることになる。

面積では、マス目君がとても使いやすい。このマス目君を使う前は、かけ算の面積図でタイルがしっかり指導されている。タイルのかけ算指導は面積指導に上手に移行できる。幼児の視点で見ていたタイルは、十分に小学生の高学年でも通用する。マス目君を活かし、様々な形を描いてみる。そして、切り取り面積を求めてみる。そこから自分なりの面積を求める公式が生まれてくる。面積の基本的な公式は子どもでも作れる。こうして、思考を巡らせる背景にタイルが見えてくる。

中学3年生春期講習「数学」、最初の授業は、中1からの基礎問題を吉備システムを使って行った。これは、復習問題として、弱点を発見する為に行う。そして、講習の目標である中3で習う学習をここで押さえることになる。最初に登場したのが例の「チャレンジ500」だ。これは、指導単元である、式の展開と因数分解で最も多く出てくる計算なので、ここで十分練習して貰う。式の展開の指導は、12×13という計算をタイル図を使い解くところから始まる。次に12×13を、(10+2)(10+3)と分解して考えて貰う。10×10=100、10×2=20、10×3=30、2×3=6、全部まとめると156となる。最後に、タイル図で用いた10のタイルを「X」に置き換えて貰う。すると(X+2)(+3)因数分解の形になった。これを今行ってきたかけ算と同じように展開する。まとめは数学の展開公式だ。これを使えば解る。改めて、タイル図で、式の展開と因数分解の意味について解説するが、ここで今までの学習が繋がることになる。自分の歩んできた数学習が、次第に複雑になっていくのだが、基礎の部分では繋がっていることがよくわかる。すると98×102も式の展開を利用すると簡単に解けることが解る。(100-2)(00+8)となる。視点を変える。生徒にはもう一つ押さえておくべきことがある。公式の使用だ。公式の意味を理解していない子は、論理的に物事を考えられない。応用が苦手な子が多い。公式を覚えたら直ぐにその活用に入る。次々に展開問題を暗算で解いて貰う。時間はあっという間に過ぎていく。

わかる・出来ることから子ども達は数学が好きになる。苦手意識の克服、これが子どもの「やる気スイッチ」なのではないだろうか。わかる・出来るだから楽しい、子ども達の満足な顔を見られるだけで疲れも跳んでいく。今日は、1年間勤めた地区の役員の引き継ぎが総会の開催と共に行われた。まずは、ひとつ荷物を下ろさせて頂きほっとした。其の分、ブログの更新が遅れてしまった。外は春の嵐で、風雨の音がものすごい。1年ぶりに可愛い声を聞かせてくれていたウグイスはどこで雨宿りをしているのだろう…。 

2014/3/30


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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