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「ひとり暮らしを始めた」という若者に冷蔵庫とエールを。

D×Pスタッフリレーコラム:今回は玉井です!

5年前に通信制高校のクレッシェンドで出会った生徒の話をさせてください。

いま働いている彼は、高校時代にD×Pと出会った時のことを話してくれました。

D×Pと出会った当時、その生徒は見知らぬ人に対して警戒心が強く、「大人は私利私欲のために動く汚い生き物だと思ってた」と大人に対してマイナスのイメージがあったそう。

でも、クレッシェンドの授業に参加するなかで、ただ話を聞いてくれる人がいることや、自分の話ができることで、少し自信ができてきたと話します。また、クラスの他の人の話を聞くことで、「顔は知ってたし近くにもいたけど、全然この人の事知らなかったなぁ」ということにも気づいたそうです。

「出会った時にみんなが僕を受け入れてくれたから、自分も他の人をいったん受け入れることができたと思う。それができたのはあの時が初めてだったかな。D×Pが大切にする姿勢、『否定せず関わる』が、当時の自分に欠けてるものだったなぁ」と話していました。

彼が通信制高校を卒業後した後も事務所に遊びにきたり、スタッフと一緒に遊びに行ったりとつながり続けていました。今は営業の仕事をしながら、昔から続けているバスケに審判として関わり、大学リーグなどの審判をすることもあるそうです。

先日、「ひとり暮らしを始めた」と彼がSNSで投稿しているのを見たのですが、布団以外何もそろえていない様子でした。スタッフの家に冷蔵庫が余っていたので、冷蔵庫いる?とメッセージを送ってみたところ、

「めっちゃ欲しいです!でも、僕免許持ってないんで取りに行けないんですけど…」と返信が。

5年前に一緒にクレッシェンドの授業に参加していた元スタッフやボランティアさんともずっとつながっていたので、みんなに相談してみました。

その結果、冷蔵庫を送る送料をみんなで負担しあうことに。
そして送る際には、みんなから集まった応援のメッセージを冷蔵庫に沿えて、無事彼のもとに届けることができました。

「何がきっかけっていうのはなくて、徐々に引き込まれていったかなって思います」と彼は語ります。

授業は4回だけだったけれど、そのあともつながり続けたことで、今年ひとり暮らしをはじめる彼に、ちょっとでもエールを送れたことが嬉しいです。

玉井 慎太郎

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