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奇跡のドライブミュージック・湘南編

今回はドライブという言葉を思い浮かべたらベタというほどベタのシチュエーション。湘南ドライブ。その道中に流れる音楽について。ただね。自分的な湘南ドライブはちょいとステレオタイプの湘南ドライブではないし、そこで流れる音楽も気分ノリノリの人畜無害のおしゃれ音楽でも湘南ミュージックでもない。海景。夏だろうが冬だろうが風景という概念でこれほど人の心を掴むものってそうそうないよね。ぐずぐずの毎日にもうやだよと腐った気持ち抱えていても海に出かければそんなの何うじうじしてたんだみたいな気分に一瞬で変えてくれる海の風景に対峙するという体験。何ものにも変えられないんだな。海に向かって馬鹿野郎!!みたいなシーン。超ダサくてそんなシーンに自分は死んでも登場したくもないよね。まあね。そんなことはどうでもいいし、海の風景の中の点景として登場する自分はありえないから。あくまでも海景の中をあくまでもウィンドーに映る風景として感じつつ突っ走ってくイメージ。海景の気持ち良さってのは富士山に感じるのと似てる。圧倒的に偉大な水平線一閃。何事にも揺るがない世界の意志みたいの感じるでしょ?。いつもいつもユラユラグラグラ過呼吸死にそうな毎日渋々生き延びてる自分にとっては信じられないスケールで横たわってる水平線を目前にするとやっぱり人並みに震えるんだ。そんな偉大な風景の中を何事もなく(本当はそれぞれの感情を抱えているのかもしれないだけどね)通り過ぎていく134号や西湘バイパスユーザーたち。ドラックを使わないトリップ。リスクを負わない快楽。神奈川県の海際の道路をかっ飛ばすのは速度制限さえ犯さなければ、合法的な快楽を結構なレベルで充足してくれると思うんだな。海景を感じながら気分を高揚させてくれるのは音楽に決まってる。ってこと。そんなことは生まれる前から知ってるよね?みんな!!だよね?。人様の能力一つじゃ何一つ対抗できない自然。この前の東北の大地震の時に海の怖さ見せつけられて。それからね、誰でもね「海大好き!」みたいなこと言っても、ちょっと海の怖さよぎるでしょ?。自分を100パー受け入れてくれるわけでもないし、いつも優しい表情ばかりを見せてくれるわけでもない。これも自然というものを語る時に出て来るフレーズなんだけどね。そんな人智の及ぶ圏外に位置する自然の片鱗に触れるって体験。どんなに自分の頭振り絞ったって肉体の限界酷使したって足元の砂粒一粒にも値しないという徹底的な敗北感は逆に心を軽くするし気持ち良さにも通じる。こんな時間を何時間でも過ごしたいという願望を叶えてくれるのも音楽なんです。自分にとって海辺の風景を流す至高の時間を圧倒的な心地よさで際立たせてくれる音楽を奏でてくれるアーティストがいます。この世のものとは思えないほどのオーラでいつもいつもこの世から隠れてしまいそうな自分をこの世に引きづり戻してくれる圧倒的な歌姫。超メッセージ叫ぶだけがロックではないのだよ。甘い声で世界や人々のが交わす言葉をささやくことだって大きな力を持つ。そして僕らの心を持っていく。人間同士の出会いで一目惚れっていう感情があると思う。それと同じような体験。自分は音楽との出会いで一瞬で溺れてしまったのはたった一人だけいる。それはボンジュール鈴木さんというアーティスト。濃厚な甘い音楽にささやくような声。偶然YouTubeの画面をこの人の歌声と佇まいが流れた瞬間。この人は誰で何者なのかを調べてCDを買いに出た。それからもう何年経ったかな?。自分のiTunesでの再生回数はボンジュール鈴木さんの楽曲は圧倒的だし。車の中で何時間でも彼女の音楽は聴き続けられる。自分が好む音楽の大枠は彼女がリコメンドする音楽で作り上げられているような気もする。海という絶対的な存在と対峙する海岸線。そこを移動する場面を別世界へと誘うような音楽体験。海は何も湘南だけじゃなくて世界にはたくさんの海もあるし、素晴らしい海岸線もあると思う。でもボンジュール鈴木さんの音楽と体感する海景は自分にとっては最上のものなんです。湘南の134号以外にも東名高速の静岡の海辺や伊豆半島。乗用車で巡る海景を包み込むボンジュール鈴木さんの音楽。たぶん自分が永遠の旅に出かける時にも流れていてほしいと希求する究極の音楽。そういうこといつか書きたいと思っていたんだ。そういうことで今書きました。

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