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11月24日/2022

(続き続き)

リュック背負って再び歩き出す。平坦な森の中。葉の落ちた森。日差しが差し込み明るく歩きやすい。このままこんな道が続いているのかな?。次の目的地は杖立峠。まさにトレッキングっぽい道を快適に進む。歩いている先の木の間からけっこうな山々が見えている。もしかしてあそこを越えて行くのかな?。平坦なトレッキングロードから急激な下りの岩道に出くわす。んん、これは楽ちんな道で次の目的地まで行けるわけではなさそうだ。狭い尾根道を下る。いよいよ山道らしくなってきたな。でも今日はそういうのは望んでいないからね。これ以上険しかったら退こう。そんなこと思っていながら下りきったら登り返し。とりあえず登る。岩岩の坂道。かなり足にくるなあ。気づけば両手使わないと登れない道を登っている。こりゃ下りに難儀しそうだ。そして頭の中にお昼何食べようかな?。なんて考えが浮かんだり。もともと山頂を目指していない本日の山行。邪念が浮かぶ。調子に乗って後で苦しみたくない。そこそこで引き上げて、ガッツリ美味しいもの食べて、家に帰ってのんびりしたい。そんな意見が頭の中で圧倒的になってくる。このまま山行を続けるという強硬派は風前の灯。思えば楽ちんと踏んで進んできた道が普通の山道になってきたことに想定外の疲れとヤバい感じの予感が付加されて穏便派が追い風を受けているのだろう。先に進んでも鳳凰山のピークに達することは今日の自分にはできないし、時間と体力がない。杖立峠にそれほどの魅力があるのか?。決まった!!。目の前に岩のゴロゴロする急登に差し掛かったところで引き返す。そうと決まればあとは帰り道の心配するだけ。ここから夜叉神峠までの道のりがちょいと難儀だけど、その後駐車場まで下るのは心配ない。その後車で麓までの道のりがそこそこ大変だろうがそれほどでもないかな?。そのまま中央道に乗って帰るのもつまらないかな?。せっかくの晴天、大月から富士五湖道路通って東名で帰るか。そんなこと考えながら、山を下る。と、熊鈴の音がしてくる。人?。道先の岩を人が下りてく流。こんにちは!。今日初めて人に出会った。ふだんは人は苦手なんだけど、やっぱりホッとする。自然の中に一人で放り出されるとやっぱり不安は隠しきれない。やっぱり自分も人間なんだ。都合の悪い時は人に関わりたくないけれど、一人じゃ生きていけない。そうこうしているうちに夜叉神峠の展望所に戻ってきた。ここで一度休憩してから駐車場に下りて行こう。ベンチに腰を下ろす。三脚にカメラを乗っけて写真撮影の準備している人がいる。ここは最高のフォトスポットだもんな。いい写真撮っってくださいね。さあ自分もここでもう一回南アルプスの真髄の風景をカメラに収めて行こう。今日も山の神様ありがとう!!。

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