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流星ラジオ/4

地上の魑魅魍魎が湧き上がって遥か上空で結晶化して地上に降り注ぐ流星。そんなイメージの流星ラジオ。具体的にはどんなものなのか?。ざっと語ると。
地面にどっかり腰を下ろした不動産に存在するスタジオから放送が発信されるわけではない。発信源は移動する。スタジオというかスタジオ的なものは車なんだ。車輪がついた箱。人様の都合によって重たい機材や人間乗せて移動する。風のようにあてもなくフラフラと漂うようにあちらこちらで音を鳴らし続ける。旅人気分でなんともロマンチックな感じだけど、不動産を手に入れるコストとか、一定の場所に居続ける居心地の悪さというのも移動するという必要性にもなっている。移動する車がスタジオという前提はラジオのハードルを低くしてくれるというのも大きな理由なんだ。車に DJコントローラーやらスピーカーやら機材とPC を乗せて様々な某所から某所へ。移動している途中にも放送しても構わない。そして放送は電波を使うわけじゃない。インターネット。You Tube。これもコストという問題もあるし、ともかく手っ取り早く始められる。放送コンテンツをアーカイブとして保存してYou Tube以外の様々なサービスを使うっていうのもいいかな?。全ての放送がライブとは限らないということ。
全体の印象はリアルの世界からちょっと逸脱している。どこの国でもない仮想の世界。魔都上海から届けられるような、未来からも過去からもずれたコンテンツ。1940年代の上海の歌姫たちが繰り広げるような世界観とサイバーパンク的なイメージが非現実的な世界を体現。一方、ローカルを転々と移動する地点地点で音を収集。それを音源としてMIXプレイ。会話やインタビューも音として同様にMIXするのも面白いかな。各地点のリアルをちょっとリアルからずれたフィルターを通して展開する。そのフィルターの役を担うのが媒体としての放送というのが位置付け。流星ラジオの放送というコンテンツはざっとこんなところ。
次に放送以外のコンテンツについて、今思い描ける事をあげておく。まずは移動し続けているのもいいのだけれど、実際、どこかを漂い続ける流星ラジオを引っ張り続ける重力は必要かなとも思う。とりあえず帰ってくる場所。動き続ければ、バッテリーが切れることもあるだろう。そんな時に充電する場所。ま、それは一箇所でなくともいいし、ここじゃないといけないというわけではない。ただ、最初から複数の引力司る地点を持つのは難しいから、まずは一箇所は欲しい。要は移動するための道具としての車を休ませる場所だ。駐車場かな、平たく言えば。でもそれは単に車を止める場所というのじゃなくて、リアルな流星ラジオが実在する場所。人が集える場所。屋根がちゃんとあって、店舗みたいな体裁をとっていなくてもいい。青空駐車場みたいなイメージ。車の周りに椅子をいくつか並べて人が座って、コーヒー飲みながら音楽聴いたり、会話したり、本読んだりできる。そんな場所。どこかの商業施設の駐車場を使わせてもらうとか。廃屋を貸してもらうとか。なんとかしてそういう場所見つける。移動の先々でそういう場所を見つけてもいいんだけど、いつも帰れる落ち着いた場所。ホームみたいなのは必要かな。
そういう場所が見つかったら。来客にはお茶の一つも出したいのでコーヒーとかサービスできる用意が欲しい。簡単な食事も出したいし。そうなるとキッチンが必要かな?。んん。もう一台車いるか?。いやいやそんな予算はない。市販の袋菓子とか、カップ麺でもいいか?。缶詰?。ここは智恵の絞りどころかもしれない。アイディアを絞っていったら、結構どこにもないオリジナルなサービスできるかもしれないね。
それとコーヒー飲みながら本読んだりして時間過ごせたらいいかな。本。気軽にページめくれる雑誌みたいなのもいいけれど、目で文字は追っていても内容なんて脳に届いていない論理学の本なんてのもありかな。それと視覚で楽しめる本。写真や絵で知性に訴求する本。こんな本が置いてあると嬉しい。それらを購入できたらいいかな?。ということで本屋も併設。ラジオ局なんだから、音楽CDやカセットも販売できたらいいな。うーん、こういう物販あげていくときりがないしコンセプトがぶれていく可能性があるから注意なんだけれど、流れに身をまかせる感じが多少あってもいいのかもしれない。出し切れるぐらい一度はアイディアを絞り出すことも必要。この物販の部門は流星ラジオに投資してもらう大切な窓口でもあるのだから。
大まかな流星ラジオの輪郭を書いてきた。具体的な点はきちんと描ききれていないけど。ざっくりとこんな感じが流星ラジオでやりたいこと。じゃ、この企画にどんなものが必要になってくるのか?。まず、用意しなければいけないもの。物と人を運び放送を発信する拠点としての車。様々な事を司るPC。これがなくては始まらない。それに付随する音響機器。midiコントローラーや、ミキサー、マイク、スピーカーなど。それと簡易的なものでもいいのだけれど、テーブル、椅子なども欲しいところ。実際にやり始めたらもっと色々必要なものがたくさんあるんだと思うけれど。必要最低限のものってこれぐらいじゃないかのかな。あと一番必要なものは人の頭脳と体力だ。アイディアとそれを実行に移す行動力。それが全てといえば全てなのかもしれない。
それと気になるのがラジオというメディアには避けて通れないハードルがある。音楽というカテゴリーに関わる場合、著作権という問題がある。使う音源を全て自作すればいいのだけれど、本当に全て自作で済ませることができるのだろうか?。世の中に溢れている音。どこまで人の権利の下になるのか研究の余地がある。例えば街で拾った音の中にたまたま流行歌が紛れていてそれをネットで放出した場合。人の権利を侵したことになるのか。等々。それを免れるために必要経費がどれほどかかるのか。もうちょっと深く調べておこう。
さあ、流星ラジオのラフスケッチはこんなところ。ここに輪郭線をきちっと引いて色をつけていくことだよね。できるかな?。

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