見出し画像

スマホ依存 vol.21

昭和生まれの方であれば、幼少期に「ごっこ遊び」は遊びの代名詞であったと思う。

「おままごと」もその一つであろう。

あるいは戦闘機のパイロットになったり、乗り物の運転手になったりして遊んだ記憶もある。

こうした「ごっこ遊び」や「何かのふりをする」遊びについて、イギリスのブリストル大学の心理学教授であるエレナ・ホイカ氏らの研究チームが研究し、早ければ生後4ヶ月くらいからこうした遊びを始めることが判明したとのこと。

人間の子どもは「ごっこ遊び」や「何かのふり」を驚くほど早くから学ぶという研究結果 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20240917-learn-pretend-surprisingly-early/

生後間もない時は、自分の体が関与する「寝たふりをする」とか、何かの物体のモノマネや歯磨きやコップから水を飲むなどの行動のふりをする。

成長とともに、抽象的な思考を示すようになったり、全身を使ってキャラクターのふりをしたり、精巧なストーリーラインを作って遊ぶようになったり、非常に創造的なごっこ遊びをするようになるとのこと。

ホイカ氏は、「ごっこ遊び」は子供達の認知的・社会的スキルの発達を助け、「ふり」は学習・創造性・友達作り・他者理解の重要な部分と説いています。

ここ数年、「非認知能力」をテーマにした本が出てきているが、これらの本に共通していることは、必ず「遊び」の重要性を説いている。

先の「ごっこ遊び」や「ふり」はまさに遊び。

子供達はこの遊びの体験の中で、認知能力も非認知能力も自然に成長させている。

しかし現代は、0歳児からスマホで遊ぶ時代。

そこに、ごっこ遊びやふりは存在していない。

学習ソフトも人気があるようで、そこで認知能力(数値で測れる能力)を向上させるチャンスはあるかもしれないが、非認知能力はリアルの場が必要。

原体験がとても大切になる。

小さいお子さんを持つ親御さんの皆さんには、是非とも非認知能力への関心を高めていただきたい。

その結果、スマホから遠ざかった生活環境を整えることにつながる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?