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コロナ禍で、大学生と地方~NPB通信第3号2020.10.29~

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1.コロナ禍で、大学生と地方(土屋有)

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数年後、2020年に大学生だった人たちにとって「新型コロナ感染拡大」はどのような意味と価値をもたらすのだろう。

九州を舞台としているNPBの役員である私は、地方国立大学の教員でもあります。2020年3月にはじめての卒業生を見送る卒業式が中止か縮小か?と多くの議論を経て縮小で実施し、4月の入学式は延期の末中止となりました。もちろん、2020年10月時点で私自身も大学生と同じく、講義やテストなどオンライン中心の生活となっています。

大学生と地方という2つのキーワードからコロナによって確認できた課題と可能性について現時点で考えてみました。
国内の大学生、九州の大学生、宮崎の大学生を一括にして考えることはできないなぁというのが正直なところで、目の前の学生の悩みや成長や気づきがすべての学生を代表しているとも言えないのですが、とはいえ現場にいるからこそ感じている事を。

地方の大学生にとってコロナとは?
・社会の一員であることを(あたり前だけど)体感させる機会になった
・地域外と繋がる・繋がりやすくするきっかけとなった
・挑戦をするために多くの準備をしてきた学生にとって、地方に閉じ込める理由となった
・就職活動への危機感を強める理由をつくった
・社会の曖昧な境界線を感じることになった
のではないだろうか。

ここまで世界や地域に関係なく、一つの現象により生活や価値観が変わり、変えなくてはいけないほど制約を受ける生活になるとは思っていなかったはずだ。それが、強制的な部分もあるが、自主的に社会と自分を紐付けることになった。なってしまったとでも言うべきか?

しかしながら、それは大学生だけでなく企業なども同じであり、企業がオンライン化したことで、学生たちは地域からオンラインの世界で飛び出し、地域外とのつながりを獲得することとなった。
このオンライン化した企業たちとのコミュニケーションは、オンライン化に乗り遅れた地元企業との距離をより遠ざけてしまう可能性を生んだとも言える。

自らの好奇心や向上心・向学心を糧として地域外・国外での成長・挑戦の場を獲得しようと休学の決断や準備をしてきた学生は、逆にコロナ禍で、地域の中に閉じ込められてしまうような状況を生んでいる。これは、彼等の判断・決断に原因のあるのではないが、その判断・決断がポジティブな結果や意味付けとなるようなきっかけが必要なのだと考えている。

コロナ禍による社会・経済情勢を感じ取っている学生たちは就職活動を念頭においたインターンシップを急速にキャッチアップし、「学業よりもインターン」という強迫観念に近い考えを近年以上に持っている学生もいるようだ。これは否定も肯定もしづらく、私自身苦しいところなのが正直なところ。
危機感は持つべきだ、だからといって大学での学びよりも企業のインターンを最優先するべきか?

矢印を私に向けるのであれば、私の教育的質に課題があるのかもしれない。一方で、これは学生が自ら選んでいるのではなく、選ばされているような側面もある。

これらの事象は、ある意味大学生という立場と社会、大学と社会という元々曖昧であった境界線が更に曖昧になったとも言えるのではないだろうか。
悲観的にとらえているわけではなく、このようにして新しい社会・世界が作られており、その変化が急激であっただけなのだろうという思いを持っている。
これが私からみた現状だ。これをポジティブな意味に変えていく、変えられるような取り組みが必要であり、それを模索しているのが今だ。

(九州地域間連携推進機構株式会社 取締役 土屋有)

2.募集:【限定3社】宮崎県の秘境でワーケーションしませんか!?

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詳しくは以下のページからご確認ください。


3.NPB、油津オフィスを作ります!

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こんにちは、NPBの中井です!
鹿児島市に本社を構えるNPBですが、この度宮崎県日南市にオフィスを構えることになりました!!
というのも、NPBは基本的にリモートワークが多いのですが、現在宮崎県の企業誘致事業をさせていただくなど、宮崎県での活動も多くなってきたので「オフィス構えたい!」という僕のわがままをぶつけたところ快諾いただきました!イエイ!!
場所は油津商店街にあるABURATSU GARDEN内のコンテナです。秘密基地感もあっていい場所になりそうなので、完成したら、みなさま是非遊びにきてくださいね!!

4.九州移住ドラフト会議の選手募集は10/30まで!

NPBのメンバーで、株式会社設立以前から、「地域と人を結ぶ、壮大なコント」として力を入れてきたのが、移住ドラフト会議です。2016年に鹿児島で始まり、今年5年目でついに、九州7県+山口を巻き込み、全14地域と開催することになりました。
14地域のどこかから”指名”されるどきどき感を味わいませんか?
九州に移住したい方はもちろん、移り住まなくても、九州と関わりたい、遊びに行きたい、自分のスキルを生かして仕事をしたい、という方のエントリーをお待ちしています。


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