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Unity ML-Agents Release 20 の変更点

Unity ML-Agents Release 20」がリリースされました。カスタムトレーナープラグインの追加と、Unity・Python・PyTorchのバージョン更新になります。


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1. パッケージのバージョン

「Unity ML-Agents Release 20」のパッケージのバージョンは、次のとおり。

・com.unity.ml-agents (C#) v2.3.2-exp.3
・com.unity.ml-agents.extensions (C#) v0.6.1-preview
・ml-agents (Python) v0.30.0
・ml-agents-envs (Python) v0.30.0
・gym-unity (Python) v0.30.0
・Communicator (C#/Python) v1.5.0

2. メジャーな変更点

◎ com.unity.ml-agents / com.unity.ml-agents.extensions (C#)
・サポートするUnityの最小バージョンが 2021.3 に更新。

◎ ml-agents / ml-agents-envs / gym-unity (Python)
・「カスタムトレーナープラグイン」で、トレーナーをパッケージに追加。
「カスタムトレーナープラグイン」は、トレーナーを定義するためのプラグインシステムです。詳しくは、ドキュメントを参照。
・コアモジュールをリファクタリングして、ML-Agents内部クラスをさまざまなRLアルゴリズムに対してより一般化できるようにした。
・サポートするPythonの最小バージョンが 3.8.13 に更新。
・サポートするPyTorchの最小バージョンが 1.8.0 に更新。
・PPO のshared critic configurabilityを追加。
・UnityToGymWrapper と PettingZoo API を ml-agents-envs パッケージに移動。
将来的に ml-agents-envs パッケージでバージョン管理する予定です。

from gym_unity.unity_gym_env import UnityToGymWrapper
    ↓
from mlagents_envs.envs.unity_gym_env import UnityToGymWrapper

3. マイナーな変更点

◎ com.unity.ml-agents / com.unity.ml-agents.extensions (C#)
・RayPerceptionSensor にスイッチを追加し、Rayを左から右に並べられるようにした。
現在の代替順序はデフォルトですが、将来的に非推奨になります。
・パフォーマンス向上のために、CameraSensorに取り付けたCameraオブジェクトを有効・無効にする機能を追加。

◎ ml-agents / ml-agents-envs / gym-unity (Python)
・torchのshadowsとなるパスを "mlagents/trainers/torch_entities"に変更し、インポートを更新。

次回




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