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【動画紹介】楠木建、出口治明が語る「教養書の読み方」

反響の大きかったアカデミア講義の動画を紹介する、本企画。
今回は、ビジネス界随一の教養人の呼び声が高い、一橋大学大学院教授の楠木建氏とライフネット生命保険 創業者の出口治明氏のお二人による、「教養書の読み方」をお伝えします。

ビジネスパーソンたるもの、教養を身につけなければならないという論調には同意するものの、では、一体どうしたら今から身につけられるのか。本物の教養人による必見のイベントです。講義を見逃した方は、ぜひ動画をご覧ください👇

見どころその1:「教養」を噛み砕いて説明すると?

教養とは、そもそも一体何なのか。しばしばリベラルアーツの日本語訳として用いられますが、リベラルアーツは直訳すると、「自由になるための学問」という意味です。自由とは、自分自身で善悪を判断できる、言い換えると自分の確固たる価値基準を持っている状態と言えます。

また出口さんは、コミュニケーションという切り口で教養を説明します。
人間は一人では生きていけない。故に他者とのコミュニケーションが必須。コミュニケーションを円滑にするのは、共通テクストであり、それが多ければ多いほどいい。教養とは、昔から言い伝えられてきた、「これを知っておけばお得」という共通テクストの詰め合わせのようなものだと理解しました。

見どころその2:「教養」がないとどうなるのか

教養がない人は、他者に対し不寛容になってしまうのだそうです。

例えば、自分のいうことを聞いてくれない人がいた場合、どのように感じるでしょうか。「人にはそれぞれ好き嫌いや異なった考え方があるものだ」ということを知っている人は、それに対して怒ったり悲しんだりしません。一方で、そうでない人は、「なんでこんなに真剣に話しているのに聞いてくれないんだ!」と怒ってしまうでしょう。

出口さん曰く、「全員に話を聞かせられるのは、ヒットラーかスターリンぐらい」だそうです。この例えには、多少自分の話を聞いてもらえなくても、笑って流せるような気持ちになりました。

見どころその3:「教養」はかくしてつけるべし

「言語はどのようにして生まれたのか」という問いに対して、これまでは「コミュニケーションの手段」として生まれた説が有力だったのが、最近では「考える手段として生まれ、コミュニケーションにも活用させている」という説が浮上してきている、とのこと。

楠木さんは、スライドストーリーのように視覚的な情報では「Aである」「Bである」という個別の知識は獲得できても、「AとBは何が違うのか」「なぜAならばBなのか」といった教養の中核をなす論理は学べないと仰っています。

出口さんは常々、人生を豊かにするのは「人、本、旅」だと仰っています。手軽に実践でき、かつ人間の思考のメカニズムにも適している読書によって教養を身につけるのは、確かに理にかなっていると言えそうです。

* * *

独特のトーンで繰り出されるお二人の持論。高い次元の教養を持つ人であれば、分野は違えど相通じあうことが出来るものなのですね。

教養を身につけたいけれどどうしたらいいのかわからない、という方は必見のトークイベント。NewsPicksサイトに動画がアップされていますので、ぜひご覧ください。👇

<登壇者>

文:成川 潤
編集:柴山 由香

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