読書会レポート「読書という荒野」
2018年6⽉30日(⼟)にNewsPicksアカデミア アンバサダーが主催する定例の読書会が開催された。
「読書会って何をやるんだろう」と思われる方のために、読書会の主旨と当日の様子をご紹介したい。
読書会の主旨
NewsPicksアカデミアの会員になると、新時代の知恵となるアカデミア発の書籍が毎月送られくる。(電子書籍版か紙版か選べる)。
その本から得た気付きをシェアし、多様な視点を取り入れ、明日からの自分の行動に生かすこと。これが読書会の目的だ。
普段は本について語る比較的まじめなイベントだが、今回はゆるく語ろうということで飲み会形式にて試みた。
そして、今回のテーマとなる本は、
見城徹の「読書という荒野」。
死を思い、いかに生きるかを問う深く重いテーマのこちらの本だが、今回飲み会形式が取られたことによりカジュアルに中和された形となった。
読書会の会場は、高田馬場駅から徒歩約3分のMare Feline(マーレフェリーチェ)というイタリアンレストラン。
明るい雰囲気の会場で乾杯しつつ、さっそく読書会が始まった。
まずは、ファシリテーター小柳津さんより、アジェンダが説明された。
アジェンダは以下の通り。参加者だけではなくスタッフ含め全員が会話に参加。インタラクティブな形で進められた。
続いて、参加者全員の自己紹介。自己紹介は肩書きや何ができるのか(Do)ではなく、何が好きなのか、何かしたいのか(Be)を中心に紹介する形をとった。
読書会の醍醐味のひとつは、年齢も、職種も、所属しているコミュニティも違う様々な人が参加することである。
そしてチームディスカッションが行われた。
題材は、以下の通り。
これまでに読んだ本から実践し、人生を変えた体験は?
チームに分かれて10分間ディスカッションを行い、その後話し合ったことを発表する形だ。
最初のチームからの発表は、
「人生が変わった経験」の定義について。
人生が変わったという定義に「失敗を恐れずに行動するようになった」という意味を含めるのであれば、堀江貴文さんの本『多動力』や『ゼロ』を読み、まずはチャレンジしてみようと思ったこと自体が、人生を変える読書体験だったと共有された。
ワンフレーズお薦め本紹介
続いて、各参加者のオススメの本とその本で印象に残ったワンフレーズを紹介し、最後に一番投票の多い本を発表した人が優勝というゲームを行った。
まずは『読書という荒野』から、幾つかの印象的なフレーズが紹介された。その一部を紹介する。
どちらも読者の心にぐさっと刺さるような言葉だ。
次に紹介された本は、SHOWROOM代表の前田裕二さんの『人生の勝算』。
8歳で両親を失い、生きるために路上ライブで身につけた、人生とビジネスの本質が書かれたベストセラー本である。過酷な境遇にも負けない心で、圧倒的な努力でライブコマースを立ち上げたIT起業家の言葉は全てにおいて、印象的であった。
そして、次に紹介されたのは、宮下繚 著の『経営者のための営業論』。
この本では、サラリーマン的な「旧態依然の思い込み思考の営業を行う会社には将来はない」とし、経営者の視点からみた営業論を語られている。30年間、営業の第一線に立ち続けた著者が身につけた営業スキルが実例を交えて解説され、これからの日本企業に必要な営業マインドをアドバイスしている。
すでに絶版となっており、中古本には高値がついているが、どこかで手に入れて読みたい本のひとつだ。
そして次に紹介されたのが漫画『進撃の巨人』。
突如現れた多数の巨大生物「巨人」の侵攻により、人類は存亡の危機に瀕するといったストーリー。この漫画では、登場する巨人に対して人間が余りにも無力である。その無力さがリアルであり、また、非現実的でもあり、この漫画に引き込まれる要素になっているのではないか。
そして次に紹介された本は、『肉・卵・チーズで人は生まれ変わる』。
「病気にならない体になるためにはどうしたらいいか」を考え抜いて、生み出されたこちらの本。肉200g、卵3個、チーズ120gを1口30回カムカムする(よくかむ)たったこれだけで、1日に必要な栄養がビタミンC以外は、ほぼとれてしまうという。
紹介者は「筋トレサロン」を最近立上げ、筋トレを通じて、トレーニングの楽しさと健康の大切さを伝えていきたいと語る杉浦さんだ。
そして、最後に紹介された本は、『完全教祖マニュアル』。
この本では、キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教が徹底的に分析されている。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方。教祖のためのあらゆるシチュエーションを実践的に解説した本である。
宗教にはコミュニティのエッセンスが入っていると感じた紹介者が印象に残ったのは内容は、キリスト教の協会で毎週日曜日に開かれるミサ。
ミサは、教会にいけばいつも知っている顔がいて、その人たちと会話をし、情報を共有する。それがコミュニテイのエッセンスになっているという。
ワンフレーズ投票ではこの『完全教祖マニュアル』が「読んでみたい本」として最も多くの票を獲得した。
その他紹介された書籍は、以下の通り。
『十五の夏』・・佐藤 優 著
『星の王子さま』・・・サン=テグジュペリ (著)
『虐殺器官』・・・日本の長編SF小説。伊藤計劃のデビュー作品
『空港にて』・・・村上 龍
今回はスタッフ含め11名の方々が読書会に参加した。スタッフも参加者も垣根なく会話できる本イベントでは、参加者同士の交流も深まる。
最後に、紅茶ブランドのモクシャチャイより、参加者全員に5つのスパイスがブレンドされたチャイが贈られ、読書会は終了となった。
今後もNewsPicksアンバサダー主催の読書会イベントを継続し、読書を通じて、人生をより良いものにしていく機会を作りたい。多くの方と本をきっかけにお会いできることを楽しみにしている。
文: 大久保 玲夫奈
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