特集 #仕事2.0:図解で語る「変身」への道【ワタナベ(wtnb) 】
NewsPIcksアカデミアnote特集 #仕事2 .0。第一弾の今回は、製造業にお勤めで春学期・夏学期の櫻田ゼミにも参加されているワタナベさんが、図解をまじえて、佐藤留美さん著『仕事2.0』の解説とご自身の仕事観を語ります。
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みなさんこんにちは。ワタナベと申します。
時折、アカデミア講義のメモを #スケッチノート でツイッターにアップしていますが、御覧になった方もいらっしゃいますでしょうか。
僕は、ゾンビ映画と世界の音楽が好きで趣味のDJもしていますが、平日は、割と「おっさん的価値観」の製造業で試行錯誤しながら働いています。
今回は、『仕事2.0』の中から、印象深かったポイントを図解でご紹介したいと思います。
日本の正社員は”三無”
まず一点目は、”三無”について。『仕事2.0』にはこのように解説されています。
職務、勤務地、労働時間が選べないーー。この3つのことから、日本の正社員(総合職)はよく”三無”と呼ばれます。(『仕事2.0』p48より)
僕自身、新卒で今の会社に入社して以来、40代の今まで、ずっと一社で働いてきました。そして、「三無」を身を持って体験しています。
僕の場合は、数年で違う職務、違う勤務地への異動がありました。労働時間が長くて辛いこともありました。まさに「三無」です。
幸い、その都度仕事を楽しめたし、どこも自宅から通勤圏内だったこともあり、特段困る事もなく、キャリアを見直すこともありませんでした。
でも、その結果として、会社の文化やスキル水準しか分からなくなり、マーケットで自分に価値があるのか?という事に今、危機感を感じています。
『仕事2.0』にもこう書かれています。
製造業中心の世の中では、新卒入社した同質的な社員が阿吽の呼吸で一致団結することで、生産性の向上に一役買いました。しかし、ビジネスの現場はサービス業が中心となり、製造業の枠組みにおいても、技術革新のスピードはめざましく、1つの技術が廃れるまでの期間も早まっています。そうなると、古い技術しか持ち合わせていない人は、どうしても余剰人員になりやすくなります。(『仕事2.0』p.51より)
まさに、ビジネスの変化に個人として対応できるのか。不安を感じています。
ワークとライフの一体化
そこで僕が目指したいのが、ワークアズライフの生き方。
落合陽一氏が「わが国産業における人材力強化に向けた研究会」で述べた一言が紹介されていました。
今の時代、仕事と余暇を切り分けるなんてことは崩壊している。これからはワーク”アズ”ライフのの時代。(『仕事2.0』p.107より)
落合氏によると、ワークアズライフの定義とは、「差別化した人生価値を、仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける」ことだといいます。
数年前に僕の友人が、「24時間編集者。オンもオフもない。」というようなな事を云っていて、そんなワークスタイルって素敵だなとぼんやり思っていました。
でもこれからは僕も、嫌々自分の時間を切り売りして報酬に変えるのではなく、仕事と余暇をボーダレスに楽しんで行く事に拍車をかけて行きたい。前述の危機感もあり、そんな思いが強まっています。
既存の価値観をいったん捨てる
そういう意味でも、今までの会社生活で培った考え方を「Un-Learn」する事が大切だと考え、その一つとして、NewsPicksアカデミアのイベントやゼミに参加しています。
『仕事2.0』には知識管理についてこう書かれています。
学びには3種類あるといわれています。「Learn(ラーン:学ぶ)」「Un-learn(アンラーン:脱学習、いったん捨てる、学習棄却、学び壊し)」「Re-learn(リラーン:学びなおす)」です。なかでも既に教育機関や実務経験で十分な学習を経てきた大人にとって大切なのは、「Un-learn」「Re-learn」の2つです。
僕自身、社外の学びの場に出る事で、自分のダメ具合を目の当たりにさせられる事も多々あります。
でも、本書にもあるように、『痛み』を感じたときこそ成長するもの。
という事で、更に積極的に他流試合に出て行こうと思っています。
ビッグファイブが人生を決める
そんな僕にも、真面目さという武器があります。
実はその真面目さが仕事の成果を決める因子としてたいへん重要なのだと『仕事2.0』に書かれています。
心理学の世界では、性格は「ビッグ・ファイブ」と呼ぶ5つの因子に分解できることがコンセンサスとなっていて、それらが組み合わさって性格が形成されると考えられています。(5つの内容は以下チャートにある真面目さ、外向性、精神的安定性、協調性、開放性)ですが、この中で最も職業人生に大きな影響を与えているのが、(中略)「真面目さ」です。(『仕事2.0』p.183より)
更には、人の性格は、新しい環境に身を置く事で変わっていくことが多くあるとされています。
目標を持って努力し、やがてこれまでの自分とは違う自分になっている。取り組み方や行動が変化する。それが成長であって、結果として性格スキルを伸ばすことにもつながる。(『仕事2.0』p.186より)
今までは、会社の中でなんとなく流されながら自分のキャリアを築いて来ました。
しかし、それではいかん!と気持ちを切り替え、今年の年初には「なりたい自分を目指して、自主的に取り組んで行こう」と決めました。そんな僕にとっては、背中を押される思いの一文です。
進化論でも、強いものが生き残るのではなく、変化出来るものが生き残るとされています。
VUCAの時代、自分自身「おっさん」側にならないように、常に変身を続けて行こうと思います。
冒頭に描いたカメレオンのように。
2018.8.10 ワタナベ
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編集:山口晶子
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