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2022年8月 新潟市分団研修 赤十字防災啓発プログラム短期講習会 「地域で考える 災害への備え」

受講者の方々。分団員の皆さんが近年多発している災害について学んでいます。

新潟市分団の2022年8月の分団研修は、赤十字防災啓発プログラム短期講習会「地域で考える 災害への備え」です。

近年、日本各地で災害級の大雨が降り続いたり、地震が発生しています。
新潟県でも、荒川郡関川村や村上市でも大雨によって土砂崩れが発生し、その被災地へボランティアとして活動した記録は、最近のnoteでもレポートして公開していますが、今回の新潟市分団の研修は赤十字の防災教育や、災害エスノグラフィー(これがなんぞや?と言うのは後ほど)を学びました。
講師は新潟市分団の委員長でもあり、防災ボランティアの地区リーダーとしても活躍しておられる斎藤が担当しました。



研修の最初は、日本赤十字社が行う国内災害救護活動について学びました。
その活動は、上の画像に含まれることがすべてです。命を守り苦痛を軽減することは、このWEBの冒頭でも述べた「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも人間のいのちと健康、尊厳を守る」と言うことに直結するものです。今回の研修を通じて、そのことを再度確認する機会になりました。


参考動画:災害からいのちを守る「赤十字防災セミナー」

災害に遭った際に大切なのは「自助」「共助」「公助」です。
自分自身と家族の安全を確保し、次は率先して地域の安全に貢献して他の人を助ける。これが共助です。「公助」とは官公庁などの救助機関のことですが、災害発生直後はこの「公助」が充分に機能していませんので、自助と共助が非常に大切です。日本赤十字社では、防災と減災への取り組みとして、この自助と共助の力を高めるお手伝いを行っています。


研修中の様子。津波災害について学んでいます。

今回の研修では、その災害の中でも地震と津波について学びました。
地震から命を守るためには、どのようなことに気を付ければよいか。土砂災害・火災などがありますが、被害を抑えるにはどうすればよいか。
地震では家具の転倒や家の倒壊による事例、冬で暖房器具による火災、通電火災の事例など、地震や津波から命を守るためはどうすればいいか。今回参加された皆さんは見識を深められたことと思います。

次は災害エスノグラフィーです。

災害エスノグラフィーとは、読み物による過去の災害への追体験のことです。これを読んで個人ワーキングとして「初めて知ったこと」や「既に知っていたこと」、「重要だなと思ったこと」の区分けを行い、これをグループワーキングでまとめを行って発表する、と言うことを行います。
この中で読み物とは、大規模災害の被災者の経験談です。この経験談を読み、地震や津波、水害などの大規模災害を追体験することで被災の具体的なイメージを追体験し、理解することを目的としています。
今回は、阪神淡路大震災の事例を通して追体験しました。その内容はここでは公開することは出来ませんが、日本赤十字社が行う防災に関する短期講習や赤十字防災セミナーで学ぶことが出来ます。


新潟県赤十字安全奉仕団新潟市分団では、こういった防災と言う事柄に関しても分団研修を積極的に開催していますし、この他にも様々な研修内容でスキルアップを図っています。新潟県支部で救急法救急員養成講習を受講され合格された方の、新潟市分団への加入をお待ちしています。(N)

参考動画:災害からいのちを守る「赤十字防災セミナー」