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インデックス投資との出会いが私の投資マインドを変えた

インデックス投資」という言葉を初めて知ったのは32歳の時だ。

個別株投資」に「FX」と失敗を重ねたが、借金を背負った訳ではなかったので、投資に悲観的になることは無かった。

投資で失敗しているからこそ今がある|np2030@資産運用|note

次の投資先を模索していた時、出会った本が「忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」である。
家族と過ごす時間を犠牲にしてまで、チャートと睨めっこしながら取引をしていた「FX」に嫌気がさしていた私は、「忙しいビジネスマンでも続けられる」というフレーズに強く心を惹かれたのを今でも鮮明に覚えている。

この本の著者はカン・チュンド氏である。
韓国人3世で名前すら聞いたことが無かったが、外国株に投資する日本人が少なかった時代に、日本にインデックスファンドを広めた功績者の1人だと思っている。

要約すると、「インデックスファンド」を毎月5万積み立て、30年間運用すれば、資産が7000万になる。
この7000万を毎年「4%」切り崩し、年間280万で生活が出来れば、資産を減らすことなく、生き抜くことが可能というものだ。
世界の経済成長率を考慮すれば「4%」は決して強気な数字ではなく、むしろ保守的なものだという。
私は「4%」の利率で「長期」に亘って、きちんと「分散」された指数連動型の「インデックスファンド」に毎月5万を積み立てることにより、「複利の力」で資産を「指数関数的」に大きく膨らませるというロジックに衝撃を受けた。

月に1度、給料から天引きと同時に積み立てる仕組みを作るだけで、あとは年1回の確認(リバランス)だけで良いという何とも「シンプルな投資法」は、私の投資マインドを大きく変えてくれた。

本を読み終えた私は、「インデックスファンド」「積立投資」「4%」というキーワードに着目して、色々と調べてみた。

そして、水瀬ケンイチ氏が管理人を務めるブログに辿り着く。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) (fc2.com)

彼は、個人投資家の中で一足先にインデックス投資に目を付けた成功者の一人だと思う。
ブログを閲覧する中で、「インデックスファンド」を学ぶ上で、欠かすことのできない3人の人物を知ることになる。

  1. バートン・マルキール 「ウォール街のランダムウォーカー」

  2. チャールズ・エリス 「敗者のゲーム」

  3. ジョン・C・ボーグル 「インデックスファンドの時代」

3番のジョン・C・ボーグルにあっては、投資信託会社バンガードの創業者である。

3人は、インデックス投資において「長期」「積立」「分散」を著書の中で読者に訴えた上で、「運用コスト」が低いインデックスファンドに投資すべきと強調した。

インデックスファンド」と相反する「アクティブファンド」は、指数を上回る運用成績が求められる。そのため、ファンドマネージャーが投資先の会社を厳選する。その手間賃が高い運用コストに繋がる。

例えば、コストが0.2%で4%の利率が見込めるインデックスファンドに対して運用成績で勝つためには、アクティブファンドのコストが仮に3%だとしたら、6.8%よりも高い運用成績が求められる。とても容易なことでは無い。

コストの重要性は、「インデックスファンド」を崇拝する個人投資家の間でも、新しいファンドが誕生する度に、ネット上で議論が交わされるなど常に話題に上がっていた。
指数に連動する「インデックスファンド」は、コストが低くなればなるほど、将来のリターンが良くなる訳だから議論が熱くなるのも納得できる。

私は、「インデックスファンド」を知ったことで、自身の投資マインドに大変革が起きたと思っている。実際に、今でも投資の主力は「インデックスファンド」である。年老いていけばいくほど、「インデックスファンド」の比重が高くなることだろう。そのくらい、「インデックス投資」は堅実な投資手法だと考える。

個別株投資で成功したウォーレン・バフェットでさえ、「一般投資家ならば、個別株よりも、SP500株価指数へ投資した方が賢明である」と述べている。これは、何を意味するかと言えば、「個別株にやみくもに手を出すよりも、米国を代表する株価指数のSP500に連動する投資信託やETFを買うだけで、十分な利益を得ることができる」ということである。

私のFIRE達成後の投資戦略は、おそらく「インデックス投資」一択になることだろう。


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