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【遠藤誉】 中国は中立の立場を捨て反イスラエル側に立ち始めた 

2023/10/18

抜粋

10月9日、中国外交部報道官は「中国はイスラエルとパレスチナの友人」と発言して「中立」の立場を鮮明にしていたが、10月13日にサウジアラビア(以下、サウジ)・イラン両国首脳が会談してサウジが「イスラエルとの和解は凍結する」と表明した瞬間から、事態は一気に急変していった。

中国は明確にイスラエルのガザ地区に対する過度な報復攻撃を非難し、アラブの盟主・サウジやイランあるいはロシアと足並みを揃えながらアメリカに対峙する姿勢を明確にしつつある。

特に第3回「一帯一路」フォーラムでプーチンと会い、中露関係を「対米」という視点で強化共有し、サウジとイランを和解させて中東和解現象を演出した習近平としては、この足場を固めてからでないと11月に予定されているアメリカでの米中首脳会談を行いたくないと思っているにちがいない。その強烈な布石が中国を「中立」からイスラエル批判へと動かしているものと判断される。

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