見出し画像

スタッツマッチレビュー:23-24 ラ・リーガ第1節 R.Madrid v Celta

スタッツマッチレビューを始めた経緯や、数字の定義などについては以下のnoteを参照してください。

毎週やる!!と息巻いていたものの、裏で依頼がやったりなんだりしていたらこんないきなり2節を飛ばしてしまいました。すみません。

そして今回もレアル・マドリードになります。
というのも、選手個人の数値を追うと面白いのかなーとか、相手による変化とかも生まれると思うので比較の軸が増えそうだからレアル・マドリードは基本追っていきたいなと思っています。

また、今回から網羅的に話すより1つのテーマを深掘っていきたいなと思います。

レアル・マドリードのスタート

まず、レアル・マドリードのスタメンはこちら。

クルトワやミリトンといった怪我メンバーが変わっていたくらいで、第1節と大きな変更はないですね。
すごい余談ですがケパはFIFAでお世話になっていたのでちょっとうれしいです

今回追うスタッツ:攻撃

全体の整理

レアル・マドリードの攻撃場所のスタッツ
前回と違い画像に起こしてみました

今回もファイナルサードへの侵入は14回と左側が多かったですね。
第一節と違って印象的だったのは、リュディガー、アラバの両CBが序盤にかなりヴィニシウスに刺すようなパスを行っていたことですね。
実際、ラインブレイクの数でアラバはかなり多くのラインブレイクを成功させている(MFラインブレイク4回、DFラインブレイクを2回とチーム最多)ますし、失敗していましたが頭を大きく超えるようなパスも多かったのが印象的でした。
個人的に、前回のnoteで書いたヴィニシウスはDF裏でもらうんじゃなくて自分で相手ちぎったほうが良いと思う、が実際にあってチャンスを演出してたのが嬉しかったです。
※前回のはこちら


左サイドからの攻撃

じゃあこの左からの攻撃は効果的だったのかというと…

あんまり効果的ではないような数字になっていますね。多くの回数左から入っているものの、左サイドのファイナルサードで滞留してしまってゴールに近い左内側には侵入できていないことがわかります。
序盤でヴィニシウスが退場してしまったこともあったのもあり、左のファイナルサードでボールを受け、厚みのある攻撃を行うことができていたのは確かですが、内側に入れていないために脅威を与えられていないことがわかります。

右サイドからの攻撃

面白いのが右サイドからの攻撃ですね。

右内側から10回の侵入を成功させており、かつ左内側と同じ回数ボールを受けています。
つまり、ファイナルサードの外側、右端でプレーを重ねる事なく効果的に相手に脅威を与えている、つまり効率的に攻撃できているとも言えるのではないでしょうか。

IT業界的に言えばCTRが右サイドのほうが高いイメージですね。
元々のCTR=クリック数/広告閲覧数=クリックしてくれる可能性の高い良い広告
今回のCTR=右内側で受けた回数/右端で受けた回数=脅威を与える可能性が高い良い攻撃

誰がキーだったのか?

右の内側から侵入して攻撃するのが今回のレアルマドリードでは効果的に刺さっていた可能性が高いとすると、バルベルデとロドリゴがキーになっていたのではないでしょうか。
※かなり流動的に動いていたために変わることも有りましたが

ということで数字を見てみましょう。

バルベルデが強い。
ファイナルサードの内側で最もバルベルデが受けていることがわかりますね、シュートも最も多く撃っています。

どう攻めるべき?

相手に脅威を与えるペナ幅

やはり数字を見みてみると、外側でどれだけプレーしているかよりも、内側でプレーした回数で見たほうが良さそうかなと。

赤枠の数字だけで考えてみれば、右内側のが最も多く攻められていることがわかると思います。
なので、バルベルデのファイナルサードへの侵入力を軸に、ペナ幅ファイナルサードに侵入していくと良いのかなと。

問題は、ファイナルサードに侵入したときの一連の攻撃でゴールが決まってないことですね!!!CV(=ゴール)がないアクションを強化するの?というIT畑の自分もいるにはいるんですよね…)

そんな事わかってるわという話

よく行われる対策と、打開策

こんなことは当然みんなわかっているのでそりゃ対策するよね、という話はもちろんありますね。
なので、多くの場合中央をガチガチに固めるという対応をしますよね。
そうなった場合、ぱっと考えられるのはこの5つ。

  1. 内側を崩し切る

  2. 相手陣でミスをさせる

  3. 相手の陣形を揃わせない

  4. 内側をベースに外を使う

  5. サイドをゴリ押し

なんか聞いたことあるようなサッカーばかりになりましたね!

おわり:車輪の再開発って楽しい

おそらく、ここで書いたような話は現場の方やサッカーを常に追っているような方々からしてみれば今更すぎる話だなと思います。
(何なら自分ですらそう思っています)
ただ、自分でデータを読んでこういう方向のほうが良いんじゃない?という仮説を立てて考えてみた結果、今のサッカーと同じような道を辿っているというのはなかなかおもしろかったです!

サッカーはやっぱり相手があってこそのスポーツだと思うので、相手がどう動いたからこういう動きになっているよね、だからこういうスタッツになってるよね、とかまで出せるとまた別の面白さがありそうですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?