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花粉症はコップがいっぱいになったら発症するのは嘘?本気で考える花粉症対策

花粉症の方にとっては辛いシーズンがやってきました!

花粉症のシーズンは、今日の花粉の飛散量とか
花粉症用の目薬、メガネ、マスクなどが薬局などで売っているを見かけます。

確かにアレルギーの原因(アレルゲン)に触れる機会を少なくするというのは、予防の鉄則です!
ただ全く花粉に触れないで生活するというのも難しいというか…不可能に近いですよね…

ではアレルゲンに触れないようにする以外に予防法はあるのでしょうか?
アレルギーの原因から、その予防について考えていきます!

アレルギーは免疫の暴走?

アレルギーというと、免疫が暴走してしまっている「過剰免疫」という状態であるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか?

なぜこの過剰免疫が働くのか調べていくと、免疫力が落ちると、この過剰免疫が働くという、なんとも矛盾した記事がたくさん出てきます。

これは一体どういうことなのでしょうか?

細胞性免疫と液性免疫

まず花粉症を語る際に必要不可欠なのが、免疫機能への理解です。
今回は大きく「細胞性免疫」と「液性免疫」について説明していきます。

まずは細胞性免疫ですが、これは「マクロファージ(大食細胞)」や「NK(ナチュラルキラー)細胞」というような細胞が、抗原(ウイルスや細菌など)を食べることにより抗原を排除する免疫システムです。


続いて液性免疫ですが、こちらはマクロファージなどが抗原を食べ、その情報をヘルパーT細胞へ渡し、ヘルパーT細胞が抗体を放出し、その抗体が抗原とくっつくことにより、抗体を無毒化するという免疫システムです。

まとめると

細胞性免疫は、細胞が抗原を食べるので、時間はかかりますが、大きい抗原(花粉など)の排除や、新しい抗原が入ってきた時にはまず、この細胞性免疫が働きます。

液性免疫は、一度入ってきたことのある抗原の抗体が血液の中にあるので、次に入ってきた時に素早く、抗原と結合し、その抗原を排除します。(免疫記憶)
速さはありますが、大きいアレルゲンや、新しい抗原には抗体がないので対応ができません。

花粉症はなぜ起こるのか

では本題ですが花粉症が起こる理由
それは

「NK細胞の働きが弱っているから」

です!

NK細胞の働きが弱り、アレルゲンである花粉に対し排除することができないと、花粉が体内に多くなります。

そうするとヘルパーT細胞が反応して、IgE抗体と言われる抗体を出しますが、これは花粉にはくっつくことができず、肥満細胞にくっついてしまうため、肥満細胞からヒスタミンなどの排出が起きます。

ヒスタミンには血管拡張作用があり、涙や鼻水などアレルギー反応はこのヒスタミンによるものです。

ただヒスタミンでは花粉は排除する役割はあまりなく、花粉が鼻粘膜などに多く存在するため、鼻粘膜でヒスタミンが多く放出され、炎症を引き起こしてしまいます。

これが花粉症です。

花粉症は予防できる!

ここまで読んでいただけたら、予防法はなんとなく分かってきたのではないでしょうか。

それはズバリ!

「NK細胞を活性化させる!」

ということです!
花粉は体に入ってきたら、本来であればNK細胞が排除してくれます。それができないから、あまり効果のないヒスタミンが出てきてしまい、アレルギー反応が起きてしまう。

すなわちNK細胞が活性化されていれば、花粉症にもならないのです!

NK細胞を活性化させるには?

NK細胞が活性化する条件が4つあります

① 朝日を浴びる、睡眠をしっかりとる
1日の中のリズムが整い、自律神経も整ってくることにより、NK細胞が元気になります。
睡眠も同じように、自律神経が整うために大切です。

②腸内環境を良くする
腸には免疫細胞が多く存在するため、食物繊維や、発酵食品などをとり、腸内環境を整えることで、免疫力がアップします。

③腸が動きやすい環境を作る
腸も筋肉でできており、蠕動運動(ぜんどううんどう)という運動をして、食べ物を運んでいきます。この腸が動きやすい環境、すなわち身体が整っていると腸も動きやすく、腸内環境がさらによくなります。

④体温を上げる
NK細胞は36.5℃以上で活性化されるので、軽い運動をして、体を温めると効果的です。
また。お風呂で温めても深部は温まりにくいので、逆に冷水シャワーを浴びると、身体の中から温まるため効果的です。

まとめ

今回は免疫のメカニズムなどから、花粉症について、そして予防まで書かせていただきました。

花粉症がコップに例えられるのは、NK細胞により、花粉が排除されなくなってしまい、一定の量の花粉が体内に入ってくると、液性免疫が働いてしまい、ヒスタミンの放出からアレルギー反応が起こる、ということです。

すなわちNK細胞が活性化されていればコップはいっぱいになりませんから安心して下さい!

そしてNK活性の効果は花粉症の予防だけに留まりません。NK細胞は癌細胞も倒してくれますし、ウイルスにも効果を発揮しますから、風邪をひきにくくなったり、身体の不調も起きにくくなってきます。

食生活を整え、しっかり寝て、朝日を浴びて、軽い運動、そして、身体を整える。

普通のことですが、これをやることにより
花粉症だけではなく、身体の不調も起きにくくなってきますので、花粉症の方は特に意識して行ってもらえたらなと思います。


のぞむ整体院
小林 望

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