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オパールよ私のもとへ[6]

アトリエに行く前に

vvjewelryのホームページのギャラリーを見ながら

どんなデザインにしようかとメッセンジャーで相談していた

最初はリーフをモチーフにしたような指輪にオパールがはめ込まれたら素敵、なんて思ってたのだけど

画面スクロールする中で、石を抱えたV字シルエットの指輪を見たら

オパールがそこに装着されて

オパールそのものの魅力が表現された姿がフワッと浮かんで

「このV字の、いいですね」

となり

そのデザインになることに


どの指につけたいか

このオパールは

絶対人差し指 と決めていた

これについてはそんなに悩まなかった


シルバーにするかゴールドにするか

これも、

ゴールド と決めてはいたものの

k10なのか k18なのか、ホワイトゴールドなのか、

ちょっと悩んだ

でもそんなに時間はかからず

k10

に決めた


指輪をつくる

V字シルエットの輪にオパールが大切に抱えられた指輪

どんなふうに出来上がるのか、、、!

「まずロウで型をつくるんです」

ん?

型をつくる?

型って汎用性のあるものがあるんじゃないの?

「手作りなんで 今回はのぞみさんのためにイチからつくるんです」

なんかすごいこと言ってる…

すごく特別な、なんかとにかくすごいことになってるぞ(もーーー語彙力乏しすぎ!)


vvjewelryのSyoさんは

学生時代にSplooshというブランドを立ち上げ、ジュエリーデザイン、制作をし、販売したりスタイリストさんにお貸ししたりするんだそうで、ホームページには有名な方の名前があがってる。

プロフィールをよく読むと

様々なブランドの原型師としての依頼も多く手がける

とあるのだ。

指輪の原型、型を作る人。

一つの型から指輪が(通常は複数)作られ

それはそれを求めるいろんな人の手に幸せと共に渡っていく


通常は

たった一人のために作るものではないのよね

指輪の原型は


「このオパールの形はこれしかないので型を作るしかないんです」

と言うことなのだ


そういうことなのだ

そして、たぶん、それって

私が求めていた最高のことだ



数週間後

私のオパール専用の指輪の型が出来上がった

画像1

vvjewelryアトリエで試着しイメージの確認をする

シルバーチェーンネックレスから開放されて、紫のロウにはめられたオパール

石全体を包むようなデザインで、デリケートなオパールを3つの爪で留めます、といったような説明を聞く

この姿になっても

まだ指輪になったオパールを実感できないけれど

とにかく楽しみ、ワクワクというよりドキドキ


アトリエに伺うたびに

オパールの魅力、指輪作りの凄さ、手作りにこだわり着ける人のことを一心に思うSyoさんの人柄が染み込んでくるようで

私はなんて幸せな時間をもらってるんだろう

と思う


ジュエリーを作りに来ただけ 

もともとジュエリー好きではないけど10数年前にもらったオパールが気になるからどうにか着けられるようにしたい

と言うだけのことだったのに


似合わず着けられなかったオパールを10年以上持ち続けていたこと(そのこと自体が特別なんだということ)

に気付かせてもらい

指輪を作ることの特別感

そして

その特別な幸せは求めれば手にすることができる

という

ある意味 成功体験のような感覚を得ていることに驚いてしまう

ジュエリーを求めるってことは

物を買うってことじゃないと言うことだ

なんてことだー!


[7]に続く





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