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イギリスの思い切った食品の包装方法から学んだ“普通”という概念

帰国してから早6年。日本に住んでいると、帰国したてのキラキラした気持ちが消えていく。

例えば、
「わぁ~コンビニ楽し~なんでもうま~!」
「お好み焼き、焼き鳥、中華…こんなにおいしいご飯を外で食べられるのサイコー!」
「料理自体も安いのに、チップ払わんでいいなんて!」
「役所や銀行、どこもかしこも丁寧に接してくれる!」
などなど。
日本の良いところを再発見するスターモードが数週間続く。

でも、人は慣れるもの。
恵まれている環境や優しさにだんだん気付かなくなってくる。
今はお店に並ぶ商品や外食、丁寧な接客も当たり前と化してしまった。

そんな日常の中、イギリスで衝撃だった出来事を思い出した。

そこに入れちゃうんだ…

昨日、何気なく冷凍の焼きビーフンを買ったのね。で、温めようと思ったとき、急にイギリスの冷食の記憶がよみがえった。

数年前のある日、スーパーでフィッシュアンドチップスのフィッシュ(揚げた白身魚)を買った。
開けたら、白身魚がそのまま入ってる。箱に直で入ってる。

イメージ図(AIで作成)

パカって箱開けたらザザザーって衣が付いた魚が出現。
魚から落ちたパン粉も箱の隅やら側面に付いててさ。帰ってくるときに車でゆらゆらしたからか、ボロボロのパン粉が出てくる。
日本じゃ速攻クレーム来そうな包装だった。

「それが普通」のありがたみを知る

なんでも丁寧に梱包してくれている日本。お弁当用の冷食なんか、ほぼ個包装だもんね。すごい技術だよ。
最近普通になってきているけど、中袋を開けずにそのままチンできる。あつあつに温まった食品を持つところをガイドまでしてくれている。シンプルに気遣いがすごい。

でもイギリスにいたら、冷食が箱に直で突っ込まれていることも普通になっていく。疑問にも思わない。

やっぱり人が思う「普通」って、まわりの環境で変わるものなんだな。これを思い出して、誰かの普通になる必要はないって考えられた。

夏休みが終わる。この夏はな~んの進歩もなく過ごした。SNSを見ると、同じ境遇の人がどんどん成長してたり、朝活や夜活で頑張ってたり。
「みんなすごいな…自分ほんとダメだなぁ」なんて思う日もよくある。

でも、誰かの普通に合わせなくていい。普通は人それぞれ。これは自分に言い聞かせなきゃ。

休むことに罪悪感を持っちゃう自分も居ていい
思うように稼げなくてもいい
自分をコントロールできなくてネガティブになってもいい
ひとりになりたいって思ってもいい

色んな自分がいる。いつもいつも頑張れる自分じゃない。それが今の自分の通常モード。
ぼちぼちやっていこう。

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