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旅は行き当たりばったりに限る——人類学者の正解

今年の夏は遠出をする人も多いのではないでしょうか。

初めての土地へ旅するときはいつもわくわくします。それなのに、苦手なことがあります。
荷物のパッキングでもなく、不在の間のスケジュールのやりくりでもありません。それは、事前に計画を立てることです。

国内でも海外でも、行き帰りの飛行機(や電車)と宿を決める以外、ほぼノープランで向かいます。羽田の書店でガイドブックを買って、機内で初めて見るのが定番。
そのガイドブックが一番活躍するのは帰りの飛行機の中です。行った場所を地図でたどったり、コラムを読んだり。余韻に浸るその時間が好きです。

ここ数年、日本でもビジネスに人類学の視点を取り入れることが増えていると、ある人類学者から聞きました。働く人の間で人類学の本が読まれていることからも、その実感はあります。

人類学の特徴を一言で表すなら、「ありのままを見つめる」。リサーチや商品開発の際に人類学の手法やアプローチが活用され、バイアスを持たないことがビジネスパーソンに今、改めて求められているということなのでしょう。

私が旅の計画を作れないのも、人類学的視点から言えば正しい……そう解釈して、きっと今後もノープランで旅へ向かうでしょう。ただの言い訳なのですが。
(2023.7.6)

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