五百万円で株を買え
大学で法学部進学が決まって安堵していた時期、叔父が500万貸すから株を買って、500万は私が30歳になるまでに返しなさい、利子はとらないと言ってきた
叔父は三菱UFJモルガン・スタンレー証券というところに勤めるエリートサラリーマンだったし、まぁ悪くない話だと思ってアドバイスに従い500万円分株を買った(銘柄は自分で決めた)
大学を卒業する際、50万円程利益が出ていたので、叔父に「ありがとう、利益は折半しますか」と言ったら「お前、1割程度で満足するな まだまだ儲けられる」とのことで、利益確定しなかった
卒業して法務省に入り、仕事が忙しくて株のことはすっかり忘れていた
司法書士の仕事をメインにするようになって、ふと株のことを思い出した。利益が200万円ほど出ていたし、そもそも500万円を返していなかった
叔父を食事に誘って、500万円ありがとうございます、目の前で振り込みますと言った
「お前、30歳までまだ時間があるだろう。無利子なんだから、こういうカネはギリギリまで返さないのがコツだ」
そう叔父は言って飄々としていた
叔父はきっと500万円受け取るつもりがないのだと思ったが、返さないのも居心地が悪いと思って父に相談したら「ああ、あれはお前の法学部進学祝いだそうだ」と軽口で言われた
そんなこんなで今株の口座に約750万円入っている 折角なのでしばらく置いておくつもりだ
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