Present Tenses. Part 4 – 現在完了進行形が物語ること
英文では、[矢印]や[イコール]にあたる語、つまり verb(動詞)の形を変えることで文章が「いつのことか」を伝たり、文章に何らかの効果を与えることができます。そのように変化した[矢印]や[イコール]の語形は tense(時制)と呼ばれます。
この記事では、preesent perfect continuous(現在完了進行形)を取り上げます。
Form
語形
Present perfect continuous とは、次のような形で表されるものです。
I have been working at the restaurant for a month.
/ I’ve been working at the redtaurant for a month.He has been watching TV for too long.
/ He’s been watching TV for too long.
“have/has” から始まるのは、present perfect simple と同じですね。その後に “be” の past participle(過去分詞)である “been” が続き、さらに[矢印]の present participle(現在分詞、~ing)が後を追います。
Spoken English(口語英語)では、各例文の二行目のように[主役]とくっつけて contraction(短縮形)にするのが一般的です。
What the Present Perfect Simple Tells
現在完了形が物語ること
Present perfect continuous が物語る情報については、present perfect simple との違いという観点から解説します。
1. Focusing on result or activity
結果と継続のどちらを強調するか
次の2つの例文を見てください。どんな違いがあるかわかりますか?
They’ve lived in London for 3 years.
They’ve been living in London for 3years.
どちらの文章も「彼らはロンドンに暮らして3年になる」という事実を表している点は同じなのですが、運んでいる情報の質にちょっとした違いがあります。訳し方を工夫すると、それぞれ次のような感じになります。
They’ve lived in London for 3 years.
彼らがロンドンに暮らし始めて3年が過ぎた。They’ve been living in London for 3years.
彼らは3年前からロンドンで暮らしている。
Present perfect simple 文の訳が「3年が過ぎた」という現在までの結果に重きが置かれているのに対し、present perfect continuous の方は「暮らしている」という過去から続けてきた行為(あるいは出来事)の継続の方に重きが置かれているのです。
では、次の例はどうでしょう? これも工夫して訳すと違いが見えると思います。
I’ve tried to contact you.
連絡なら取ろうとしたよ。(それはもう終わったことだ。)I’ve been trying to contact you.
ずっと連絡取ろうとしてたんだから。(どんだけ焦ってそうしてたかわかって欲しい。)
どちらも実際に “you” に話しているのだから、連絡がついたことに変わりはないのですが、前者は単に「連絡を試みる」という行為が終了したことを示しています。
実際に連絡がついたのに “have been trying“(連絡を取ろうとし続けている)という後者の表現は奇妙な感じがしますが、これはその行為を続けてきたことを強く相手に強く印象付ける言い方なんですね。
この違いは、question で見るとより鮮明かもしれません。
How long have you waited for me?
わたしのことどれくらい待った?(時間に興味がある。)How long have you been waiting for me?
いったいどれだけ待っててくれたというの?(待たせちゃってごめんね。)
2. Action completed or continuing
終わっているか続いているか
もう1つ違う例を見てみましょう。
She’s painted her bedroom recently.
最近、彼女は寝室を塗装した。She’s been painting her bedroom recently.
最近、彼女は寝室の塗装をしている。
これはわかりやすいですよね?
Present perfect simple の文章は「塗装をし終えた」ことを表し、present perfect continuous の文章は「塗装をし続けていて、まだ終えていない」ことを示しています。
Verbs almost never used in the present perfect continuous
現在完了進行形にはめったに用いない[矢印]
Present perfect simple にはなるけれど、present perfect continuous には用いることがあまりない[矢印](=動詞)があります。簡単にまとめてしまうと、Present continuous(現在進行形)になることも稀な[矢印]です。
全部をリストアップするのはなかなか難しいので、いくつかの例を紹介します。
want
know
like
hate
hear
smell
understand
どれも嗜好や知覚を表現する[矢印]ですね。
絶対に使わないわけではないのです。ただし、それを説明しだすと大変なことになるので、これは経験しながら理解してもらうが一番かなと思います。匙を投げているわけではありませんよ!
さて、いかがでしたでしょうか?
Present perfect continuous.
現在完了進行形。
この長い文法用語を眺めるだけで拒否反応が出てしまいそうですね。
でも、文法という「ルール」よりも、まず「何を伝えられるか」から理解していけば、一見難しそうな英語がより身近な言葉になると思います。そんな風に読んでもらえたら幸いです。
それでは、I wish you happy learning!
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