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外事警察 その男に騙されるな。を観てみた

3.11後の混乱に乗じて、日本の核技術とウランを持ち出そうとする某国の工作員‥
それを阻止するべく奔走する日本の公安警察‥
両者の駆け引きと、両国の中枢に携わる者たちの思惑‥
以前から気になっていた作品ですが、テーマと世界観が重そうだったので心身共に元気なときに‥ウォッチリストに入れたままになってました‥

‥やっぱり気になるので観ました‥
エンタテイメントとしてポップに描ける作品じゃないのは分かっていましたが、重厚です。
公安の魔物「住本」を演じる渡部篤郎のオーラが凄い!
なんとも言えない恐怖感があります。
エンタテイメントで描く公安といえば
「国益を守る大義に関わりのない事件、それがたとえ残忍な殺人事件でも手を貸さない、国益を守るためなら手段を選ばない‥」
などのイメージがあり、それはそれで恐怖なのですが、公安の魔物「住本」の冷酷な恐ろしさ、それは人間の怒りを手玉に取り、コントロールして公安の協力者に仕立てていく‥協力者として「住本」に利用される真木よう子演じる「奥田果織」の切羽詰まった感じとが相まって首筋が冷たくなります。
他にも見所や、感情移入するポイントがありましたが、私はこの「住本」と「果織」の絡みに恐怖を感じつつ心に強く残りました。
‥公安に接触されるような人生を送りたくない‥
そんな思いが頭をよぎりながらエンディングを迎えました。

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