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サイレント・トーキョー。を観てみた

昨年、原作を読んでとても面白かったので感想をここで綴ったのですが、映画は観ることが出来ずとても気になっていました。
‥先日、アマプラで配信が開始されたので早速観てみると‥

結末を含め、物語がどう展開していくのかを分かった上で観たのですが、映像が物語に奥行きを与え、音楽や効果音を含めた音がある事で原作とは異なる感情移入とドキドキ感を楽しめました。
‥まぁ、どの作品にも言える事ですが‥

特に渋谷駅前のシーンは見ものです。

足利市でロケをした、しかも渋谷駅前をセットで再現‥そこに大勢のエキストラを配置して‥というのは前情報で知っていたのですが、実際に画面を通して観るとまさに渋谷です(実物は1度しか見てませんが‥)!
その渋谷が爆破される(予告編にも使われてるのでネタバレにはならないよね)シーンには、原作で描かれているかなりの分量の情景があの数分間に込められています。
例えば、原作にはこの爆破で犠牲者になる人物のサブストーリーと死因がいくつか描かれています。
それをあの短いシーンにギュッと詰め込んでいるのは、原作を読んでこの映画を観た者には堪らないです。

ただ1つだけ残念だったのは
爆処理班のリーダーが、ハチ公の首輪の違和感に気付くシーン
が描かれてなかった事です。原作のあの場面、良かったんだけどなぁ‥

終盤で刑事役の西島秀俊と、犯人?役の佐藤浩一がバチバチになるシーンがあるのですが、痺れます‥

他にも、ある目的のために事件の周辺で怪しい動きをする中村倫也演じる須永、自責の念に苦しみ悶える演技に画面のこちら側まで苦しくさせる広瀬アリス

とても濃い1時間30分が堪能できます。

センセーショナルな物語ですが、派手なアクションやスタントを詰め込まなかったのもこの映画をより良いものにしている、そう感じました。

‥それでは、最後の真犯人からのメッセージに震えましょう‼︎
そのメッセージには物理的、思想的意味が込められている‥
この映画、原作を読んでから観るのをお勧めします。

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