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GIGAスクールなんだけど…

コロナ禍で一気に知った人が増えたかもしれませんが、GIGAスクール構想というものがあります。

GIGAスクールとは

Global and Innovation Gateway for All = GIGA
の構想です。一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現。そこに向かおうとする構想。ちなみに、コロナ禍前の2019年12月に発信されています。

ときの文部科学大臣のメッセージにもこのようなことが書かれていました。

1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。これまでの我が国の150年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端のICT教育を取り入れ、これまでの実践とICTとのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。

子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて
~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境~
≪文部科学大臣メッセージ≫

このあと、コロナ禍となり、一気に導入が進んだという経緯があります。当初は、2023年度(令和5年度)までに配備するという予定だったんです。それが一気に進んだんです。(やればできるんですよね)

教科書にQRコード

先月末に、このようなニュースがありました。

文部科学省は28日、2024年度から小学校で使われる教科書の検定結果を公表した。申請された全11教科の149点全点に、動画や音声などにアクセスできる「QRコード」(2次元コード)が掲載され、紙とデジタル教材の「融合」が進んだ。新型コロナウイルスの影響で、小中学生に1人1台の学習用端末が一気に配備され、デジタル対応が加速した。

全ての小学校教科書にQRコード、デジタルとの「融合」進む…24年度の検定結果公表
読売新聞オンライン

興味のない方は、知らないとは思うのですが、最近の教科書にはQRコードが掲載されることは少なくありません。現役教員という立場なので、ときおり教科書会社様とやり取りすることがあるのですが、QRコードが掲載され、そこから問題の解説にリンクする・実験内容を動画で表現するなど、そんなPRポイントを紹介していたりもします。

こうしたことがあるのは、わからなくなったら、そのときにQRコードに端末をかざせば、それぞれのタイミングで確認することができるようにするためであり、『こどもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現』に向けての方針に沿ったものだと思っていますし、現行の指導要領に沿った内容でもあるわけです。

こうした動きは小学校・中学校でも盛んに始まっているのです

「スマホ」の持ち込み禁止って…

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