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「窓」でまどろむ日

人のお話を聞くのもお仕事みたいになっている会いに行けるセンセイです。学校(教員)のセカンドオピニオン的なことをやっています。

今日は、学校から離れて、高知にある「窓」をつかって、日本各所の「窓」と長時間繋がって作業をしておりました。開発元であるMUSVI株式会社の阪井さんから提案をいたただき、複数台をつないでみる体験をしていました。

「窓」というのは、常時接続可能なテレプレゼンスシステムです。

「窓」越しに相手とつながる雰囲気はこのような感じです。

高知で初接続したときの様子

大きな画面の向こうに相手がいて、細かな音も拾うので、相手がフレームから外に行ってしまっても、どのあたりにいるのか音の気配でわかります。

今日は、これを複数台つないでみるということなので、どうなったのかといいますと、このような感じです。

複数の窓を介するコミュニティ
横浜には複数台の「窓」
横浜はエヴァンゲリオンのゼーレのような状態で

「窓」の向こうに「窓」がある状態。「窓」の隣に「窓」が存在する状態。初めての不思議な体験でした。

高知の「窓」が横浜の「窓」とつながり品川の「窓」まで空間が通り抜けた感じがしました。「窓」の向こうの「窓」の前にいる人まで、雰囲気を感じることができる状態。zoomやSkypeでつながっているのとは、まったくの別物。

高知の「窓」越しには、隠岐の「窓」は見えないのですが、隣で話していることはわかるんです。自分の「窓」の左隣りで話していることはハッキリとわかります。ただ、画面で見えないだけ。人のいる気配は伝わる。体験してみないと分かりづらいのですが、インターネットを介して「気配」が伝わってくるんです。

結局、10時から19時まで、接続して「気配」を共有しながら、作業をしていました。複数の「窓」を介することで、働く空間として仮想的な広がりを感じ、誰かとつながっている安心感を受け取ることができました。コンセプトを理解している方とつながる安心感は、コミュニティに属している安心感に似た感覚でもありました。雑多な職場でノイズを感じて働くのではなく、感覚の親しい人の「気配」を感じながら働くことを生み出せるツールにもなり得るのかなと。ちょっと雑談したいときに、ちょっと声をかけたいときに、職場ではない誰かにフラッと声をかけられるみたいなこともできるんじゃないかと。人とつながることを拡張する可能性を感じる時間でした。

「窓」の向こうでもそれぞれの仕事をする
その気配は伝わってくる。
それだけで安心感がある。

教員の立場として考えたときにも、職員室においてあって、ボクが外部からつながっていれば、職場にいなくても相談相手にもなれるし、授業時間以外は別の場所で作業することが可能になるのではないかと。

そんなことが何の役にたつのか?の考え方ではなく、それをすることで学校の可能性が開くのではないかなと。そんなことを考えてしまいます。例えば、

  • 物理的に存在しないことで話しやすくなったりしないだろうか?

  • 窓の向こうに、学校外の人を用意に連れてくることができるのでは?

  • 窓の向こうから仕事の雰囲気を届けることはできるのでは?

1日いろいろな地域の方とつながることで、教育現場において活用する方法を柔軟に検討してみたい気持ちが湧き上がってもきました。学校のいう環境の機能拡張。教員という役割の人の可能性の拡張。頭を柔らかくして、テクノロジーを介してできることを探究していこう。


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