イタリアでの民事婚

あと数日でイタリアで結婚をする。
結婚をする理由は、子供ができたため結婚をしていたほうが何かと便利だろうと思ったからだ。子供ができる前から、結婚する話はしていたが。

日本でもそうだろうが、イタリアでは結婚式の準備に1年ほどかける。
私達が結婚を決めたのは妊娠が発覚してから4ヶ月ほどで、結婚の本格的な準備を始めたのは結婚を予定していた11月の2ヶ月前からだった。
そのため色々バタバタしたが、なんとか形になりそうなので、記録として準備過程書いておく。

まず、8月の終わりにミラノ総領事館で必要書類の手配をしてもらった。
出産の予定もあったので、婚姻届と出産届の手続きを説明してもらった。
ミラノから離れた場所に住んでいるため、書類を郵便で送れるようにしてもらった。

9月の後半に、県庁で書類のLegalizzazioneを行う。
ベネチアの県庁はネットで予約を行うシステムだったが、予約が取れるのが1ヶ月以上先で困った。
婚約者が直接電話をすると、担当者が近日中に時間を空けてくれてくれた。
実際に役所に行くと、marca da bolloという印紙を忘れている人が多く、依頼者が印紙を買いに行ってる間に作業が全く進まないことがわかった。

10月にコムーネに結婚式の予約をする。
コムーネで必要書類を提出し、14日間のpubblicazioneという期間を経てから結婚ができるようになる。
pubblicazioneでは、カップルの名前がコムーネのサイト上に掲載され、結婚に異議のあるものがいないかを確認するらしい。
名前だけでなく、年齢や国籍もわかるため、プライバシーがあまりないような気がする。
気になってサイトを見てみると、結婚する年齢層が結構高かったり、私のような外国籍の人が多かった。
イタリア人同士での初婚は教会で行うのが一般的なようだ。

結婚式の日が決まると、レストラン、衣装、お花、カメラマン、招待状、ボンボニエール選びなど怒涛の日々が始まった。
私たちはわからないことだらけだったので、婚約者の両親が主導で準備を進めていった。
本当に助かった。

イタリアで結婚式の準備をしていて少し疑問に思ったのが、お店側からはコンタクトがあまりなく、自分たちから進行状況を聞く必要があることだ。
よく言えばぎりぎりまで融通が効くのだろうが、もし結婚式にこだわりのある人だったら作業がどこまで進んでいるか気になったりしないのだろうか?

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