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「自分の人生を生きよう」という話

先日、立命館大学大学院の守屋貴司教授よりお声がけいただき、
立命館大学大学院経営学研究科の「特殊講義 人財系スペシャリスト養成講座」にて、履修されている学生に「自分の人生を生きる」をテーマにお話しいたしました。
弊社の新卒の岡村さんが登壇レポートを纏めてくれましたのでお届けします。

以下、講演録------------

「次世代への協力は惜しまない」

私にはライフワークの活動としていくつか決め事があります。
そのうちの一つが「未来ある若者への協力は惜しまない」ということです。
これまでも様々なご縁から大学生や若手起業家向けのセミナー、採用イベントなど、若い世代に向けた場を中心に多くの機会をいただいてきました。
聴いてくれる人が1人だろうが2人だろうが、遠方だろうが休日だろうが、
大学生、若手起業家も含めて伝わる人がいるのであれば可能な限りお会いしたいと思っています。

「自分の人生を生き、社会に貢献する」

こうしたセミナーや講演に登壇する大きな目的の1つには、
「責任世代(40-50代)になったときに社会に貢献できる人になる」という視点を持ってほしいという思いがあります。

私たちの時代はこうした視点を持たずとも「なんとかなる」時代でした。

私が就職活動した年に山一證券が倒産をしましたので、当時から大企業が安定ということではないという意識はありましたが、学生と話をしていると今尚、大企業に入社することが安定と考えている人が多いことに驚きます。

「安定」を求める気持ちもわかりますが、「大企業=安定」という定義は完全に過去の話です。


アメリカ企業の平均寿命は1955年は75年でしたが、2018年では12年というデータもあります。今はもっと短いかも知れませんし、日本も同様に短命化しています。

1989年の世界の時価総額ランキングでは日本が席巻していましたが、今はTOP100に入る日本企業はトヨタだけです。


そんな中、学生が将来についての相談をする相手の多くは、身近な大人である親や学校の先生となるでしょう。
親や学校の先生は、良かれと思って多くの助言してくれる善意ある大人たちである前提とは言え、そのアドバイスが100%正しいと言い切れるわけではないのです。


上記は2045年に迎えると言われているシンギュラリティまでの変化を表すイメージ図ですが、赤丸部分が「今」なのではないかと思っており、これから技術進化による社会変化が猛烈に早くなっていくと思われます。

10年前には誰もこんなに早く社会実装されることがないと思っていた車の自動運転が、まもなく実現されます。chatGPTは破壊的な技術で社会の変化が加速度的に早くなるでしょう。
このように技術の進化により社会が大きく変わり、それと共に社会通念が大きく変化する時代になったということを親や先生はどれほど理解しているでしょうか?安定を求めるならば、これからの変化の激しい時代は、どんな時代になっても自らを変化していく変化対応力を身につけることがこれからの時代の安定と言えるのではないかと思います。

以上のような大きく、そして猛烈に早く変化する時代を理解せず、「自らの人生を自らで選択する」のではなく、「親や先生、周りの人などのアドバイスに従って人生の大きな選択をする」ということは、結果として「他人の人生を生きる」と言っても過言ではないでしょう。

つまり、最もお伝えしたいことは、「自分の人生を生きよう」ということです。

「熱意は伝播する」

講演等で、大人に対して「自分の人生を生きている人は手を挙げてください」と問いかけても、残念ながら手を挙げる人はとても少ないです。世界的にみても熱意を持って働いている人が少ない日本ですが※2、こうした機会をきっかけに何か気づきを得て、今後の人生を自らの意思で選択し、自分の道を突き進む人が増えることで、熱意を持って働くことにも繋がり、そしてそれが伝播していくのかなと思っています。少しでも社会を変革する側に進んでほしいと思っています。


※2:米ギャラップ社 従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査より


「学び続け、自分なりの物語を紡ぐ」

人生は学びの連続です。私が話していることが100%正解とは間違っても思っていません。
常に社会は変化しています。私も多くの本を読んだり、様々な方とお話をしたり、勉強会や研修に参加してみたりと、常に学び続けることで多角的に物事を捉えられるように意識しています。
それでも、変化を見通すことはできません。

皆さんも、講演を聞いて何かを感じるだけでなく、こうした機会をきっかけに様々なことに関心を寄せて、学習し続けることが、社会を多角的に捉え、自分の頭で考え、決断することにつながるのだと思います。
学び続け、人生で一人ひとりの物語が紡がれることを願います。

「最後に」

あくまでも私の本業はZENKIGENの社長であり、事業を通じて社会に貢献することです。「For Our Next Generations」(より良い社会を次世代に引き継ぐ)という私自身の使命に従って行動するのみです。

これからも未来を創る若者たちと時間を共有していきたいと思っています。

以上、講演録------------


最後までお読みいただき有り難う御座いました。


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