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紫式部に近づきたい

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いろいろな方向から紫式部と『源氏物語』に近づいてみます。ぜひ、ご一緒に。
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#惟規

紫式部に近づきたい〜弟・惟規、越後で死す

紫式部に近づきたい〜弟・惟規、越後で死す

 〈『俊頼髄脳』には、惟規の臨終の時のエピソードもあるけれど、どうだろ、「光る君へ」でやるかな?〉なんて以前の投稿で書きましたが、第39回で、みんなに愛された惟規が、越後国でお父さんの為時に看取られて、死んでしまいましたね。グスン(涙)。
 『俊頼髄脳』のエピソードを紹介します。

越後国へ

紫式部と惟規の父、藤原為時は1011(寛弘八)年、越後守となって赴任しました。

惟規は当時は六位の蔵人

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紫式部に近づきたい〜弟・惟規、賀茂斎院でピンチ

紫式部に近づきたい〜弟・惟規、賀茂斎院でピンチ

大河ドラマ「光る君へ」は期待を上回る、おもしろさ。系図をみたら「光る君へ」の俳優の顔が浮かんでくるようになりました。平安時代が身近に感じられて、楽しい!

さて、第34回を見ていると、まひろ(紫式部)の弟、惟規が「神の斎垣を越えるかも、俺」なんて言ってましたね。

え、歌学書の、あのエピソードやるの?

それじゃあ、去年(2023年)の6月に、惟規が蔵人になるところまで書いた、その続きを書きますっ

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紫式部に近づきたい ~紫式部の弟、藤原惟規

紫式部に近づきたい ~紫式部の弟、藤原惟規

紫式部の周りをぐるっと

大ベストセラー作家、紫式部さんはどんな人?2024年の大河ドラマ「光る君へ」ではどのように描かれるのかな?平安時代が立体的に再現されるので、とても楽しみです。

史実と違う!と怒り出す人もきっとあらわれるでしょうが、ほほう、アレをそう解釈しますかなどと思いながら観るのも楽しいはず。

そこでいろいろなアレコレを、できるだけ紫式部に近い時代に書かれた本によって、紹介していこ

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