マガジンのカバー画像

紫式部に近づきたい

31
いろいろな方向から紫式部と『源氏物語』に近づいてみます。ぜひ、ご一緒に。
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

光る君へ de『源氏物語』~源氏の君と若紫

光る君へ de『源氏物語』~源氏の君と若紫

ディベートを楽しむ女房たち

「光る君へ」第35回、中宮彰子さまの前で、女房たちが『源氏物語』の源氏の君と若紫について、あれこれ論じ合っていました。平安時代も、現代の読書会のようなことをおこなっていて、その雰囲気が伝わってきます。

『枕草子』79段には、『宇津保物語』に登場する、仲忠と涼の優劣を、中宮定子の前で女房たちが議論したと記されています。仲忠が、子どものころに母と木の洞(うつほ)で暮らし

もっとみる
紫式部に近づきたい〜弟・惟規、賀茂斎院でピンチ

紫式部に近づきたい〜弟・惟規、賀茂斎院でピンチ

大河ドラマ「光る君へ」は期待を上回る、おもしろさ。系図をみたら「光る君へ」の俳優の顔が浮かんでくるようになりました。平安時代が身近に感じられて、楽しい!

さて、第34回を見ていると、まひろ(紫式部)の弟、惟規が「神の斎垣を越えるかも、俺」なんて言ってましたね。

え、歌学書の、あのエピソードやるの?

それじゃあ、去年(2023年)の6月に、惟規が蔵人になるところまで書いた、その続きを書きますっ

もっとみる