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絵で読む『源氏物語』これはどんな場面?

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『源氏物語』を、土佐光吉の工房が製作した色紙絵と現代語訳+原文、深掘り解説とともに読んでみましょう。
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#紫式部

絵で読む源氏物語~これはどんな場面?~源氏物語手鑑 須磨(一)

須磨の秋  廊に立つ3人。左端が源氏の君です。目の前には庭の草花が咲き乱れ、沖には小さな…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面?

『源氏物語』の絵を 本文とともに読む  平安時代後期に制作された「国宝 源氏物語絵巻」の…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 桐壺一

高麗の相人と対面  この絵は、『源氏物語』桐壺巻で、桐壺更衣の忘れ形見の皇子の行く末を案…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語手鑑 桐壺二

源氏の君の元服  十二歳になった源氏の君は元服します。現代では、成人年齢が十八歳に変更さ…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語手鑑 空蝉

中の品の女性と中川の家で 帚木の巻の冒頭、〈雨夜の品定め〉で男たちから経験談を聞かされて…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語手鑑 夕顔一

御忍び歩きのついでに  『源氏物語』夕顔の巻はこのようにはじまります。 ーーーーーーー  …

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 夕顔(二)

あこがれの六条御息所 六条御息所は、16歳のときに東宮(皇太子)に入内、姫君が生まれますが、20歳のときに東宮が亡くなってしまいました(賢木巻)。桐壺帝と前東宮は同腹の兄弟で仲が良かったので、桐壺帝はこのまま内裏で暮らすよう、つまり桐壺帝の妃になるようすすめましたが(葵巻)、六条御息所は大臣だった父が遺した六条の邸宅で暮らします。 深い教養とすぐれた美的感覚を持つ六条御息所がプロデュースする、折々の催しの趣向が、風流を好む貴公子たちを引きつけ、みな邸に集まってきました。

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面?〜源氏物語絵色紙帖 若紫

ヒロイン登場 『サザエさん』のように、登場人物の年齢がずっと変わらない作品もありますが、…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面?〜源氏物語絵色紙帖 末摘花

荒れた邸で琴(きん)を弾く姫君 読者は知っているのに、物語の中の人は知らないことってあり…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面?~源氏物語絵色紙帖 紅葉賀

若紫は11歳 昔は数え年なので、お正月が来るとみんな、ひとつ年をとります。たとえば、12月に…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 花宴(一)

照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき(月の光が明るすぎることもなく、暗す…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語手鑑 花宴(二)

内大臣家(弘徽殿女御の実家)で催された藤花の宴。遅咲きの桜も2本描かれています▼。ところ…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 葵

賀茂斎院の行列  葵祭にかかわる賀茂斎院のおでましは三回。祭に先立つ賀茂川での御禊、祭の…

絵で読む『源氏物語』これはどんな場面~源氏物語絵色紙帖 賢木

六条御息所、京を離れる 大河ドラマ「どうする家康」(2023)の6月の放送〈第23回〉で、瀬名と於愛の方が、「六条御息所との別れの場が大好きで」「藤壺との逢瀬は?」「あ、もうやだ、あそこ何度読んでも胸がどきどきして、顔が熱くなってしまう……」などと『源氏物語』についてキャピキャピ話していましたが、この絵は六条御息所との別れの場面です。 御簾の中に半分身体をさしいれているのが、源氏の君。後ろを向いているのが六条御息所。 源氏の君は、六条御息所が、斎宮*に選ばれた娘とともに