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『風の谷のナウシカ』 制作資料編

前回、前々回と、今年で40周年を迎える『ナウシカ』のことをnoteにまとめたのですが、スキャンした古い紙資料を外付けHDDに保存しようとしたら、中に「ナウシカ資料」というフォルダがありまして…。確認したら前にスキャンした違う資料を保存済みだったわけ。前のnoteを編集して差し込むのも面倒くさいので、落穂拾いというか追補編として、あと1回だけ続けます。


人物設定

宮崎駿によるナウシカの後半の服装ラフデザイン、”ナウシカのもらう服(ラステルのです)”と書かれている。胸元の模様は亀の形。

以下、キャラクターデザイン担当・小松原一男による設定資料です。

▲ ナウシカ メーヴェ搭乗時の服装。表情とポーズも
▲ ナウシカ 風の谷での正装
▲ 風の谷の長・ジル。病床にいるので設定表でも寝ている
▲ ユパ様 映画で帽子を脱いだらモヒカン頭だったので驚いた
▲ 城オジたち (左から)ミト、ニガ、ギックリ、ゴル、ムズ
▲ 城オジの中でもっとも活躍するミト。声は永井一郎
▲ ペジテのアスベル
▲ 大ババ様
▲ トルメキア軍のクシャナ殿下
▲ キャラクター対比図

動物設定

 キツネリスのテト
▲ ユパやナウシカが乗っているトリウマ。現代でいうラクダみたいなものだろうか。鳥だけど。

メカ&乗り物設定

ここから小物類と大型メカの設定です。まずトルメキア側から。

▲ クシャナが持つ銃。「貴族の持ち物ですので、このくらいは描き込みたい!!」とある
▲ トルメキア軍の大型航空機・コルベット
▲ トルメキア軍の大型輸送機・バカガラス
▲ トルメキアの自走砲。本編ではクロトワが戦車と呼んでいる

ここからは風の谷の乗り物類

▲ メーヴェ。重量は12Kgと書かれている
▲ ガンシップ

宮崎駿によるイメージボード

▲ 眠れる巨神兵
▲ 風の谷 全景
▲ アスベル

徳間書店「アニメージュ」付録類

▲ アニメージュ1982年12月号付録のカレンダーより。イラスト:宮崎駿
▲ 以下はアニメージュ84年5月号付録「もう一度あなたに会いたい…BOOK」より
▲ 83年7月29日打ち入りとあるので、この頃に制作が始まったとみられる
▲ 前々回のnoteで紹介したナウシカのひなまつりのレポートが載っている。

映画公開後の別冊付録「『風の谷のナウシカ』もう一度あなたに会いたい…BOOK」は、本編のコマ焼きカットとカセットレーベル、”公開までの軌跡”と題した現場の写真に加え、まだ日本で未公開だった『名探偵ホームズ』の製作第4話『ソベリン金貨の行方』(※テレビ放送時『ねらわれた巨大貯金箱』に改題)を大量の本編カットと共に紹介していた。
3月11日には全国の映画館で『風の谷のナウシカ』が公開。この頃はロビーで宮崎駿がファンのサインに応じていたらしい。シネコン時代の今では、あまりこういう光景は見られないだろう(最初からサイン会を実施します、というイベント付き上映は別)。

▲ アニメージュ84年8月号の表紙イラスト。こういう、どよーんとした表情こそ原作のナウシカ

…と、いうわけでお疲れ様でした。最後に当時の前売鑑賞券の半券。
割と良いコンディションで残っていた。なんと1,000円!(安い)

▲ 今は味気ないムビチケという小さなカードだもんね……

©1984 Studio Ghibli・H