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ここ数か月ここには書けないことが多く

ここ数か月は心身のリハビリにほとんどの時間を費やすようになっていて、日常を書き込むことがとても難しかった。なぜならリハビリの内容をネットに投稿してはいけないからだ。

とはいっても映画を観たり本を読んだりはしているので、そっちの感想とかを書けばいいんだけどな。

先日休みの日に、気に入っているコーヒー屋さんに行った。相変わらずコーヒーは美味しかったしサンドイッチも満足だった。
店を出ようとスタンプカードを持って会計に行ったら、「カードの有効期限が9月で切れていますので更新します」と言われる。
あれ? 先月もここに来てこのカードを出したのだけど、そのときは何も言われなかったしスタンプも追加してもらったぞ? と思ってその旨申告する。
店員さん、しばらく考え込んで「そうですかー……先日もいらしたとのことですから、スタンプ繰り越しますね」と、旧カードのスタンプを繰り越して記入した新しいカードをくれた。

たぶん、本来の顧客サイドからすればこれで一件落着なのだろうと思う。とはいえ自分のめんどくさい性格上、なんだか「店員さんを困惑させた」「客の立場でワガママを強引に聞いてもらった」という気分になってしまいモヤッとしてしまう。
なんだか自分が横暴な客に成り下がったような気がしてしばらく凹んだ。

さまざまな話を聞くにつけ、世の中にはお客の立場になったときに限って全知全能の神様気分になってしまう種類の人間がいるのだと思う。自分は違う。いつも自分は正しくなくて、相手や周囲が正しい。そんな世界で生きている人間だ。

歯医者で痛くされても「すみません」と言ってしまうし、誰かに褒められればその3倍位の勢いで「滅相もない」を繰り返す。さぞかし周りの人は心労の多そうな人間像を自分に対して描いているだろうな、というのは分かる。

コーヒー屋さんでは、困惑した勢いで「アッハイ」「アッハイ」だけで会話を済ませてしまったことがかなり恥ずかしい。もうちょっとコーヒー屋の店員さんに感謝しなきゃならんな、という気持ちに数日経ってようやくなってきた。自分下げを勝手にやるのはかまわないがありがとうくらいは伝えなさいよ。

いいことに気がついたので自分に褒美を与えたくなってきた。あのコーヒー屋さんにまた行けばいいか。お店に感謝を伝えるには繰り返し利用するのが1番だな。
で、これから歯医者さんへ行くわけだが、痛くされたときは「痛いです」とちゃんと言おうと思う。

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