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働きたくなさとラーメンが生む謎のテンション

朝起きると、とりあえず「はたらきたくないなあ」と思うのが日課になっている。その日が働く必要のない日曜であると認識した瞬間に、ホッとする心境と小躍りしたくなるテンションが同時にやってくる。どっちかに優先順位を付けられれば良いが、そういう気持ちの整理は苦手だ。

かくして、無表情なまま小躍りしながら起床した。

割と早起きしてしまったのは、最近では珍しく恨めしくなるほど天気が良かったからだ。
天気が良いと少し遠くの店にラーメンを食べに行きたくなる。
とはいっても、特段ラーメンが好きという訳でもないので自分という人間は面倒だ。浮かれているときやなにやらテンションを上げたいとき、景気付け的にラーメンが食べたくなる。ラーメン食っときゃ気分アガるやろ、的なノリだ。

結局、30㎞くらい離れた街の評判の良いラーメン屋まで車で行ってみた。何度かこの店では実際にラーメンを食べたことがあり、美味しいしクチコミ評価も高い間違いのない店だ。

しかし時刻11時30分にして駐車場がもう一杯で停められない。なんということでしょう。

仕方なく素通りし、そのまた隣町にあって子供のころから良く出かけている馴染み中の馴染みのラーメン屋を目的地に軌道修正する。
そこへは難なく入店でき、まじで自分のDNAに刻み込まれて久しい味の味噌ラーメンを食べる。とてもうまい。

元気が出てしまったので勢いよく家に帰った。帰るんかい。

元気は出たが特にすべきことはないのでFMラジオなどを聞きながら家でグダグダしていたら、なぜか夜カラオケに誘われる。誘った本人は月曜が休みで、日曜の夜に誘いやすい相手というのがどうも私しかいなかったらしい。

カラオケに行くとなるとソフトドリンクバーだけを注文してただただ歌うことに集中する人種ばかりなので、夕飯を家で済ませてから待ち合わせた。
もちろん鎌倉殿はBSの早見で視聴した。その日の回が度を越した鬱展開じゃなくて本当に良かった。鎌倉殿の内容次第ではカラオケの選曲が椎名林檎やセカオワの歌詞が若干物騒な歌ばかりになっていた可能性が高すぎたためだ。

いや中島みゆきの『化粧』とか歌いましたけどね。

カラオケで小一時間歌うとかなり疲労してしまうので昼間にラーメンを食べておいてよかった。厳密にいうとラーメンとキューピーコーワゴールドαプレミアムの合わせ技だ。

そしてカラオケなんぞに行ったのは本当に久しぶりだった。カラオケボックスの会員カードを見たら、前回の来店は2019年の12月だ。都合コロナになってから本気でカラオケに行かなくなったことが事実として証明されてしまった。

しかし歌を思いっきり歌うことは本能的に気分をよくしてくれる。カラオケボックスの感染症的なリスクが対策如何では高くないと実証されつつあるだけに、これからはもうちょいカラオケ行って歌いたいなあと思う。

だがその日は不覚にも大事なおつとめを忘れてしまった。
カラオケに行ったら必ず最後の曲はウルトラソウルにして全員で気分よく斉唱することにしていたのに、まんまと忘れて最後に『化粧』を歌ってしまった。なんか差がすげえ。

地元のカラオケ屋さんにはこれからも末永く営業していてほしいし、かかるお金も割と安く済む趣味だし、今後はもっとカラオケを見直していかないとだ。

しかし3年近く歌わずに過ごしただけに、1時間も続けて歌ったら声が枯れそうになった。ボイトレが必要だ。

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