ネガティブの反対

 僕は、以前芸人の深夜ラジオが好きということをnoteで投稿したことがある。そのため、オードリーの若林が大好きである。

オードリーの若林は以前、自身の著書で

「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」

と書いている。

僕は、これを読んでとても共感した。


ことは今年の冬にさかのぼる。僕は当時、就活やらなんやらでだいぶ精神を病んでいた。精神を病みすぎて、一人で近くの山まで車で行き、とても県道とは呼べないような山道を運転していたくらいだ。

結果から言うとこの精神の病み期間は1週間あまりだった。では、なぜこの病み期間を1週間で終えることができたか。

それは、当時していた家庭教師のバイトのおかげである。

病み期間であった1週間は、ほとんど家にこもりきっていた。家を出るのは山道へのドライブや近所の公園で一人でお酒を飲むくらいだった。

しかし、1週間ほどが経ち、家庭教師のバイトに行かなければいけなかった。生徒に授業をしているときは自然と病みメンタルが消えていた。

そして、家庭教師が終わり、家に帰る途中、自分はこの1週間何に悩んでいたのかイマイチわからなくなった。それから病みメンタルがだんだんと消えていった。

そもそもの病みメンタルになった原因が些細なものだったからすぐにメンタルが回復したのかもしれない。

ただ、僕にとってあの家庭教師の時間がとてもありがたかった。

僕は性格上、ポジティブ思考をできない。だから、当時もポジティブに物事を考えることができなかった。しかし、家庭教師に没頭していた時間だけはネガティブな思考を忘れることができた。

そして、そのとき僕は「家庭教師のように誰かの役に立つような仕事をして生きていきたい」とも心から思った。そこから僕の就活の軸というものが決まった。


こんなわけで、僕は若林のあの言葉を読んで心の底から共感した。そして、あの家庭教師の時間は当時の僕を救い、未来の僕に指針を与えてくれた。


これから生きていく中で、僕はさまざまな壁にぶち当たるだろう。そのときには、無理にポジティブに物事を考えるのでなく、何かに没頭してネガティブを潰したい。だから、今のうちから僕が何に没頭できるかを書き記しておきたい。

そして、その没頭がネガティブを潰すだけでなく、未来の自分に希望を与えてくれるかもしれないと信じて。

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