見出し画像

限界地帯

気が狂いそうなのである。

昨年末、これはTVニュースでも流れてたが、米国にあるうちの系列会社がクラッカーの攻撃を受けた。サーバーの中を覗かれ、中味をメチャクチャにされたんである。

で、その煽りを喰らい、ネットで繋がってる世界中にある300近い系列会社すべてのサーバーがトバッチリを喰らってまとめて吹っ飛び、軒並み使用不能となった。無論、系列会社の一つであるうちの会社のサーバーもオシャカになった。
 
っつーか、会社自体もワラのお家ばりに吹っ飛ぶとこだった。

勤怠の記録、製品の図面、社員の個人情報、得意先の情報、注文票、受注履歴、ありとあらゆるデジタル化したデータ全て、いっそ清々しいほどにサッパリと、一晩で蒸散したのである。

バックアップは取られていたから、何もかもがゼロになったわけじゃない。わけじゃないけど、サーバーとサーバー、データとデータをつなぐネットワークや、壊れてしまった各パスワードなんかは諦めるしかなく、また1から作り直し。

王様のパソコンを皆集めても、王様の家来を皆集めても、ハンプティは元に戻せなかった。

うちは、もともとこの手の事には無能な烏合の衆の集まりだったしな。外部から有能な人物を管理に雇ったりしないし、内部の適性のありそうな人物を育てたりもしないから。

なんでかね?

破損したデータ、盗まれた情報で、いったい損失総額は何十億円くらいになったのだろうか?デジタルって全然信用出来ない。

で、だ。これは序の口。

まあ、痛い目を見たから懲りたのはわかるんだが、電脳部の奴等、ネット環境やパソコン本体に、複数のウィルス対策を並列してぶち込んでぶち込んでぶち込みまくったおかげで、今や全てのパソコンが、起ち上げるだけで30分はかかるようになっちまった。

毎日、毎日、Windows11の起ち上げに30分、その後、メールソフト起動に30分、さらに勤怠のソフト起動に30分、その上Excel開くのにまた10分。かつてのMAC.OS9だってここまで遅くなかった。98式を使った方がまだマシだ。

常軌を逸してる。完全に仕事にならない。でも、予防線を張らなきゃならないし働かなければならない。会社にこの事態をどうにか出来るプロフェッショナルもいないから、毎日毎日毎日モタモタしてモタモタしてモタモタして気が狂いそうだ。

ああ、イライラの絶頂。

神様、もう全てのパソコン、叩き壊してもいいですか?ぶち壊して磨り潰して駐車場にうず高く積み上げ、まとめてガソリンをかけて火をつけてやりたい。時間的損失は幾らになるのやら。そしてそれは今後も続く。いつまで?それは誰にもわからない。定年退職するまで続くかもしれないなあ。

今回の一件、誰もその全容を知らないシステムに、皆で寄りかかって依存しなければならない事に問題があったのだ。

でも、わかっていても何も出来ない。ウンザリだ。

今日、インスタとフェイスブックから退会した。毎日パソコンで苛ついてる自分にはこんなもの必要ない。プライベートでは一瞬も関わりたくない。

デジタルに関わる時間を思い切り減らし、今後は手で触れられる世界を大事にして生きていきたいと思うようになったからだ。

OS9でFLASHアニメを作ってた時代がなつかしいよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?