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[CL横浜2023予選完走]攻守一体ゾロアーク概論(全文無料)

皆さんお久しぶりです。初めましての方は初めまして。

のっこです。

CL横浜に参加された皆さんお疲れ様でした。

今回CL横浜2020から落選し続けたCLに遂に初当選し、予選完走(6-3)というあと一歩でDay2という悔しい結果でしたが同時に初参加で予選完走という結果が嬉しくもあったので今回使用したデッキを紹介していきたいと思います。

今回使用したのがタイトルにあるようにヒスイゾロアーク(以下ゾロアーク)デッキです。

使用したゾロアークと他の候補デッキと共に紹介できたらと思います。



▼環境考察

2022シーズン国内での最後の大型化大会JCS後にはロストアビスと白熱のアルカナの2つのパックが発売されました。

特にロストアビスではパッケージポケモンである「ギラティナVSTAR」や「キュレムVMAX」、ロスト系統のカードを軸としたLTBなど大きく環境に影響を与えました。

一方白熱のアルカナでは収録されているV、VSTARポケモンがお世辞にも強いとは言えませんでした。しかし「セレナ」、「Vガードエネルギー」などの強力なカードによって一部デッキが強化されたことは間違いありません。ゾロアークデッキもその一つです。


そこで今回の環境予想はこうなりました。


Tire1:パルキア、ギラティナ

Tire2:ミュウ、ゾロアーク、レジギガス、LTB、アルセウスギラティナ

Tire3:キュレムパルキア、アルセインテ、アルセウスピカチュウ、ディアルガ、ヌメルゴン


実際はレジギガスよりLTBの数が多く、ロストカイオーガなどの有名プレイヤーが使用し話題になったデッキもありました。LTBの強さに関しては見誤ってましたが、他のデッキに関しては概ね予想通りでした。
今回は環境の存在するデッキが非常に多く、デッキ選択には苦労しました。



▼デッキ選択と候補デッキ

実は今回のCLに向けて8月からずっとレジギガスを研究しており、完成度も高かったので今回はそれでいこうとしていました。

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後攻をとり、「バトルVIPパス」と4枚入っている「スピード雷エネルギー」、また「ポケストップ」でぶん回して後攻1ターン目からワザを使うことを目標とします。

「ネジキ」も非常に強力で「かがやくゲッコウガ」「イベルタル」に変換するだけでなく、前の番と同じレジポケモンで攻撃したい時、バトル場とベンチに同じレジポケモンを置きバトル場のレジポケモンを足りないレジポケモンに変換することで「ふつうのつりざお」→「クイックボール」or「ハイパーボール」→「回収ネット」このプロセスを「ネジキ」1枚で解決してしまうので非常に使いやすかったです。

しかしCL1週間前になりパルキアに入っている「シンオウ神殿」、ミュウや色々なデッキに採用が増えてきた「ロストシティ」などレジギガスに対してメタが回ってしまし、練習でも全く勝てなくなってしまいました。練習でミュウに全敗したことによりこのデッキに完全に自信がなくなりました。

そんなところにこの記事が目に止まりました。

(本人から掲載許可をもらいました。ありがとうございます。)

この記事のおかげで完走できたと言っても過言ではないので有料ですがぜひ読んでみてください。

このゾロアークなら従来のゾロアークの悪いところが改善され、環境のデッキに不利を取らずに戦えると思いここに掲載されているリストをベースに考察し、本番で使うまでに至りました。



▼デッキコンセプト

従来のゾロアークは、

良い点
・少ないエネルギーでワザが使える
・火力は高い
・「ファントムスター」で立て引きのデッキにしては安定感がある
・「うつろがえり」で後攻でもベンチに下がれる

悪い点
・盤面の要求値がそれなりに高い(ダメカンが乗ったポケモンを複数体用意しなければならない)
・非ルールにサイドレースで勝てない
・相手に非ルールのアタッカーでサイドがずらされるとそれだけで厳しい
(このせいでパルキアに有利が取れない)
・ダメカンが乗った状態で攻撃するのでワンパンされやすい

単純なVSTAR同士の殴り合いなら先に攻撃し始めれば2-2-2でサイドを取って勝利することもできるのですが、パルキアの「インテレオン」、ギラティナの「ウッウ」「ヤミラミ」など環境上位のデッキには非ルールのサブアタッカーが採用されており、サイドがずらされるとサイドレースで負けてしまいます。

しかし今回使用したゾロアークはそれぞれの課題に対して、

・盤面の要求値が高い
→耐久力が高いのでそもそも相手をワンパンしなくていい。またマリィなどで手札干渉を行いこちらが100点の動きができない時に相手も100点の動きをできないようにする

・非ルールにサイドレースで勝てない、非ルールのアタッカーが重い
→チェレンの気配りを採用することでサイドレースを有利に進めることができる

・ワンパンされやすい
→Vガードエネルギー、かがやくサーナイト、ツールジャマー、おおきなおまもりで耐久力が高く基本ワンパンされない

このようなアプローチで解決することができました。

耐久力を活かした盤面の要求の低さ、また盤面が揃ってしまえばゾロアークの特徴である高火力による攻撃性能かつ高耐久という隙のないデッキになりました。


▼デッキリストと採用カードの解説

今回使用したのがこちらのデッキです。

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この中で一部カードについて解説していきます。

・ビッパ、ビーダル 1-1枚
このカードのおかけで「ツツジ」怯えずサイドを進めることができます。2-2採用しても強いですが、「ツツジ」が飛んでくる前に立てられれば十分なので1-1。

・ヤレユータン 1枚
「博士の研究」や「ファントムスター」など手札をトラッシュしながらドローすることが多いので採用。自分の「マリィ」で事故らないように次のターンに使うサポートを仕込んでから「マリィ」を使うなどよく行います。大会ではいぶし銀の活躍をしてくれました。

・ノコッチ 1枚
主に「レジロック」の対策カードとして採用していました。LTB対面では「ジガルデ」を警戒してベンチに出しておきたいですが適当に出しておくと「ヤミラミ」の「ロストマイン」の餌食になってしまうので注意です。

・マナフィ 1枚
「ノコッチ」を採用するなら伏せて採用したい1枚。ノコッチだけだとレジデッキに入っている「レジエレキ」の「テラスパーク」や「ターゲットボルト」で倒されてしまうので一緒にベンチに置きましょう。

・かがやくサーナイト 1枚
かがやく枠は「かがやくフーディ」なども選択肢としてありますが、今回のコンセプトが耐久に寄せているので「かがやくサーナイト」を採用。

・クロバットV 1枚
どうしてもドローしなくてはいけない時に使います。バトル場の「ゾロアークVSTAR」の高耐久を生かしたデッキなのでHPが低い「クロバットV」は従来のスピードで駆け抜けるゾロアークとは異なりできる限り場に出さないようにしましょう。
エネルギーやポケモンのどうぐに余裕があれば「Vガードエネルギー」、「おおきなおまもり」「ツールジャマー」をつけて耐久を上げましょう。
「Vガードエネルギー」+「おおきなおまもり」+「かがやくサーナイト」で最大実質HP260になることを覚えておくといつか役に立つかもしれません。

・キャプチャーアロマ 2枚

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ここの枠を「しんかのおこう」にしてる方が多いと思うのですが、「クイックボール」と「ハイパーボール」を十分な枚数入れた上ならばゾロアークには「キャプチャーアロマ」の方が強いと思っています。たねポケモンを場に多く並べなくてはいけない、表が出たとしても「ゾロアークVSTAR」からドローに繋がったり、とりあえず「ゲンガー」を持ってきてトラッシュに送っておくなど「しんかのおこう」より初動への安定性に繋がるいいカードだと思います。

・ヒスイのヘビーボール 1枚
ピン刺しのカードが多いので採用。単純にたねポケモンが拾えて打点が伸びることもあります。

・ダメージポンプ 4枚
ミュウに「パワータブレット」が絶対4枚入ると同じ感じです。このデッキにおいてはワンパンできない相手に対してあえてバトル場の「ゾロアークVSTAR」が「大口の沼」で乗ったのダメカンを全て取り除き、耐久を上げるというプレイングもすることがあるので覚えておきましょう。

・回収ネット 2枚
このカードもゾロアークに入っているのは珍しいと思います。役割としては主に入れ替えカードとしてですが、ダメカンが乗ってないポケモンを回収し「大口の沼」が貼られている状態で置き直してダメカンを乗せる。盤面に並べざる得なかったポケモンを回収し、別のポケモンを並べるなど器用なカードです。「ふうせん」と入れ替えていい枠だと思います。

・ともだち手帳 1枚
「博士の研究」や「ファントムスター」でサポートをどうしてもトラッシュしてしまうことがあり、中盤以降使いたいサポートを山札に戻したいことがあるので採用。

・ツールジャマー 1枚
主に「こだわりベルト」の+30を無効にするために採用しています。他にも「ふうせん」や相手の「おおきなおまもり」を無効にしてくれるいいカードです。最初は2枚にしていたのですが、ロスト系統の対面において「おとぼけスピット」+「どっすんグースカ」を耐えられるように1枚「おおきなおまもり」にしました。

・マリィ 4枚
今の環境はパルキアは「かくしふだ」で手札を溜め込み「うらこうさく」のサーチによる盤面形成、ロスト系統は「はなえらび」と「アクロマの実験」で手札を溜め込みロストが溜まると「ミラージュゲート」から一気に動き出すなど手札を溜め込むデッキが多く序盤から手札干渉ができるマリィが非常に強力です。
高耐久+「マリィ」を行うことで相手をワンパンできなくてもこちらがワンパンされるハードルを上げて次のターンに「チェレンの気配り」などで回復しましょう

・ツツジ 1枚
「マリィ」では捲れない盤面を「ツツジ」で解決します。1枚採用ですが「ともだち手帳」込みで「さるぢえ」などで仕込んでおくと結構対戦中使えることは多いです。
「マリィ」もそうですが高耐久+「ツツジ」はもっと強力です。

・チェレンの気配り 2枚
ゾロアークを使うに至ったのはこのカードの存在が非常に大きいです。主に非ルールのアタッカーに攻撃された返しに使いたいカードです。メタカードでありつつ他の対面でも前のゾロアークが基本ワンパンされることがないので使いやすいいいカードです。
こちらが「チェレンの気配り」で回復しつつ相手のポケモンVSTARをワンパンする動きがこのデッキで最強の動きです。

・セレナ 2枚
基本呼び出したいのがポケモンVであり、初動でもドローサポートになるので「ボスの指令」より枚数を増やして採用。ベンチポケモンを呼び出すかドローするか選べるのは使ってて相当カードパワーが高いと実感します。

・Vガードエネルギー 2枚
ゾロアークが一番強化された要因がこのカードです。このカードによってHP270かつダメカンが乗っているため実質HP250〜260のポケモンVSTARだったのでそもそも耐久をコンセプトにしていませんでしたが、「かがやくサーナイト」「おおきなおまもり」「Vガードエネルギー」で実質HP330〜340のVMAX級の耐久性能を手に入れられることから耐久型にデッキコンセプトをシフトできました。

・パワフル無色エネルギー 1枚
対VMAX用に採用しています。「Vガードエネルギー」と一緒に貼ると最大320点出すことができるのですが、その状況を作ることが難しく、ミラーにおいても非常に重要なカードであるので1枚増やしてもいいかもしれません。


採用を検討したカード

・ディアンシー
後攻も時に「うつろがえり」からバトル場に出せる再現性は高いですが、現環境で先行2ターン目に「ボスの指令」や「セレナ」でベンチポケモンを呼び出しサイド2枚を取りにくるデッキはミュウくらいであり、自分たちが調整したいたミュウに「クロススイッチャー」が採用されており世間でも「クロススイッチャー」採用型が多く見られたので不採用になりました。

・ふつうのつりざお
「博士の研究」や「ファントムスター」でトラッシュしてしまったポケモンや「マナフィ」や「ノコッチ」などのメタカードが倒されてしまった時のために採用を検討しました。トラッシュしたくなければ「さるぢえ」で守ればいいですし、メタカードをわざわざ倒しにきてるターンがあるためサイドレースで不利になりずらいと考え不採用になりました。



▼各対面について

・基本的な盤面の作り方について
従来のゾロアークですと相手にサイドを先2枚に取られる前に2枚取り2-2-2で勝利するという戦い方をしていましたがこのゾロアークは異なります。

先行の場合

相手の場の非ルールのポケモンを取らされたとしても、こちら側が基本的にワンパンされないため、1-1-2-2のサイドでも2-2-2(それぞれ2回攻撃されるので計6ターンかかる)
ここに「チェレンの気配り」などが絡むともう少し楽に試合ができます。

ですので最初に焦って「ボスの指令」や「セレナ」でサイドを2枚取ろうとせずに、「博士の研究」や「マリィ」などでドローして前の非ルールのポケモンを倒せるくらいの盤面形成で十分です。先にサイド1枚取るならば「ツツジ」を警戒して「ビーダル」をサイド3枚とる前には完成させるなどのケアをすれば後半捲られることもなく勝利することができます。

相手がバトル場がポケモンVでスタートし、ベンチに下げられなかった場合には多少無理してでもデッキを回してサイド2枚獲得することを目指しましょう。

後攻の場合

後攻だとしても「うつろがえり」でベンチに下がることができるでゾロアークからスタートしましょう。できるだけ進化元を2体用意したいですが次のターンに「ゾロアークVSTAR」の特性からドローしなければいけない時はボールは温存しましょう。

現環境では先行2ターン目に「ボスの指令」や「セレナ」を使いサイドを2枚取りにくるデッキはミュウくらいだと思いますので「うつろがえり」で非ルールのポケモンをバトル場で終わることができれば十分です。


・パルキア

先行の場合

メッソンなどの非ルールのポケモンを倒す際にはバトル場の「ヒスイゾロアークVSTAR」にはあえてダメカンを乗せずに耐久を上げることはよく行います。

サイドが3枚の時に今の環境ですと「シンオウ神殿」+「ツツジ」が飛んでくるのでそこまでに「ビーダル」を立てたり、「Vガードエネルギー」+「パワフル無色エネルギー」などの2枚のエネルギーがついた「ゾロアークVSTAR」が完成してると完璧です。

また「マリィ」に弱いデッキであるので前を倒す要求が低いときなどは手札を流してあげましょう。


後攻の場合

後攻の場合はこのような盤面を目指しまします。

ベンチを広げず前は非ルール

「ゾロアークV」を二体用意することよりも、「ゾロアークV」が倒される要求をあげましょう。具体的には「ツールジャマー」、「おおきなおまもり」、「Vガードエネルギー」などベンチを広げずに耐久上げる手段を駆使して序盤を乗り切りましょう。


・ロストギラティナ


序盤は「ウッウ」から攻撃をし始めてくるので「ギラティナVSTAR」を攻撃するまではアタッカーのゾロアークには「大口の沼」でダメカンを乗せない方がいいです。倒されなかった「ゾロアークVSTAR」を「チェレンの気配り」で回収し、序盤を乗り切りましょう。「ギラティナVSTAR」が攻撃してくる時までには「かがやくサーナイト」、「大きなおまもり」、「Vガードエネルギー」のどれかが用意してあると「ロストインパクト」でワンパンされないので意識しましょう。
またパルキア同様に序盤の「マリィ」が刺さるので積極的に使っていきましょう。


・ミュウ


先行の場合は2-2-2を狙ったり、「大口の沼」で「ミュウV」にダメカンが乗ると「Vガードエネルギー」+「パワフル無色エネルギー」で「オドリドリ」いてもワンパンできます。
どちらかというとワンパンを狙うよりも高耐久の「ゾロアークVSTAR」を作ることを意識しましょう。前をワンパンすることができない場合は無理に「大口の沼」でダメカンを乗せないようにしましょう。

・レジギガス


「ノコッチ」と「マナフィ」を並べて「チェレンの気配り」を駆使しながらサイドを進めていきます。
「ファントムスター」を使う前の「頂への雪道」が強力であるので、すぐに「大口の沼」を貼るのではなく「さるぢえ」でトップに仕込んでおくプレイングも大切です。

・LTB


「チェレンの気配り」を大切に使うのはレジギガスを同じですが、「ヤミラミ」の「ロストマイン」でサイドを複数枚取られないようにHPの低い非ルールのポケモンは無闇に出さないようにしましょう。

・アルセウスギラティナ


相手側がこちらの「ゾロアークVSTAR」をワンパンする手段が「ロストインパクト」しかないのでロストギラティナの時と同様に「大きなおまもり」、「かがやくサーナイト」、「Vガードエネルギー」を用意することを意識しましょう。
「スターバース」からの「頂への雪道」+「マリィ」のコンボが飛んできやすいので「さるぢえ」でトップに「大口の沼」を仕込んでおくことを意識しましょう。



▼当日のマッチアップ

ロストヌメルゴン○
アルセウスギラティナ○
ロストギラティナ○
パルキアインテ○
キュレムパルキア×
ディアルガ×
ターボパルキア○
LTB○
ゾロアーク×
結果6-3

手札を溜め込むデッキに対しては「マリィ」が刺さり、最初勝ち上がれたことによって想定していた環境デッキと対戦できたのは大きかったです。
最終戦のゾロアークミラーではこちらが致命的なプレイミスをしてしまい、また相手のデッキには「パワフル無色エネルギー」が厚く採用されておりゲームプランも上手く完敗でした。


▼最後に


ここまで読んでいただきありがとうございます。

初めてのCLで6-3という結果でDay2一歩手前で負けてしまったので悔しさを胸にこれからの練習に励んでいきたいと思います。

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