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2年半かけてコーチング国際資格・ACCを取った話

2020年1月にコーチングスクールに申し込んでからずっと学びと実践を続けてきました。1年半の集中学習と、その後1年はとにかく実践。

コロナ禍直前、説明会に参加するところから始めました。

先輩コーチとクライアントさんの助けもあって、この9月に国際資格を取得できました。学習時間130時間、クライアントとのコーチングセッション合計時間156時間。お力添え頂いた皆様、本当にありがとうございました。

コーチエィのプログラムに参加してATCPの資格を取りました。

最初1年間の学びと並行した実践で(一財)生涯学習開発財団認定コーチに。
その後更に半年学んで(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチに。
最後1年間現場で実践し、振り返り、試験を受け、色々フィードバックを頂いて国際コーチング連盟(ICF)が認定するACC(アソシエイト・サーティファイド・コーチ、国際資格)になりました。

ATCPのCertificateを出して、その上で4時間の英語試験に合格すると↑です。

この学びを通じて、自身のコーチングや組織開発レベルがどんどん上がってきたことはもちろん、コンサルやリサーチ等の各種プロジェクトワークにも正の効果があることを実感しています。2020年にこの領域で自己投資をすることを決めて良かったです。

私とのコーチングセッションや組織開発・コンサル・リサーチプロジェクトにご関心がある方はもちろん、コーチングスキルを学ぶことに関心がある方も、お気軽にご連絡ください。

コーチ・エイが伝えているプログラム参加の効果。個人的に、左1/3/4+右1/3/5を実感しています。

これからも実践を続けて、レベルアップしていくぞ〜。

末尾に、簡単にここまでのステップをメモしておきます。これからコーチングを学ぼうとする方の参考になれば良いなと思います。

検討期

 コーチング、我流ではなくしっかり体系だって学び、かつ実践の機会を増やしたいと思っていました。色んな所が教育プログラムを提供しているのですが、まず参考にしたのは「ICF(国際コーチング連盟)の資格認定に使えるプログラムかどうか」でした。怪しげな人や団体が多い業界と認識しており(これあれどうぞ)、こういうときにはまず権威性に頼ることにしています。

検討していたときのリストがほぼこれです。

 ↑のいくつかについて、サイトで使われている概念や言葉の感じを確認しつつ、自分の信念とのフィットを軸にどこで学ぼうかを考え始めました。できる限り宗教色というか、「本当の自分!」「内面を探る!」みたいなテイストを薄くしたく、コーチ・エィが一番良いかなと思い説明会に申し込みました。(その後CTIや東京コーチング協会出身の方とお話しすることがあったのですが、自分の判断は比較的フェアだったなと実感しています)

 説明会にて、以下の感触を持ちました。

  • プログラムの進め方に一定納得感がある:宗教感薄い

  • スケジューリングの柔軟性高い:朝7時からのクラスがあり、日常業務の時間を圧迫しない

  • 講師ポジションで来ていた人のうち約半分、説明会参加者の3割くらいと話が合いそうと感じた

 結果、説明会1週間後くらいにプログラム申し込みをしました。

私はプレミアムコースで申し込みました。結果1.5年が学習と実践の並行期、その後1年の実践集中期を経てATCP資格を取り、その上で国際資格試験に臨みました。

学習期

 学習期間は合計1年半、毎週2回、0700-0800を学習プログラムに参加することにしていました。そもそもコーチングってなんやねん?とか、個々人のタイプをどう捉えるか?傾聴って具体的になにをすること?のような基礎から、あるべきフィードバックの形やセッション時間に応じたコーチング戦略の作り方などもプログラムの中で学んでいきました。

 このプログラムは座学でただ聞くだけではなく、予習/復習がみっちりあります。各コースの学習マテリアルがあり、各回の前にはそれを読み込みます。また各回の後には日常生活や業務の中で「こんなことをしてみましょう!」的な宿題があり、次のクラスの最初でその成果をシェアすることになります。

 学習は複数人のグループで進めます。平均して8~10名程度。大企業の人事部やマネージャークラスの方、医師や看護師などの医療職、コーチとしての独立を目指す方など、様々なバックグラウンド・モチベーションの方がいました。

 各知識/ノウハウはコーチングの本やYoutube動画で描かれていることも多かったのですが、学習過程で、それを実践し、失敗し、他者がそれにどう触れているのかなども観察できたのは大きな学びになりました。めっちゃ良かったです。

こんな感じのマテリアルたち。

 平行して先輩コーチとの1on1セッションも受けていました。コーチとして実践する上での悩み相談のようなものはもちろん、自身のコーチングの癖や弱点、逆に強みや成長の方向性なども明らかになり、めちゃくちゃいい時間でした。正直自分の中で不明確だった「結局コーチングって意味あんのかいな?」という問いへの答えとして、「コーチングを受ける側に十分な準備と素地があれば有効である」と信じるに至るのも、この1on1機会があったからです。コーチ側のスキルはもちろん、クライアント側のスキルというのもあるんだなと。

色んなツール資料も使って学びました。

実践期

 一番最初の実践は、↑のプログラム受講を始めた数ヶ月後くらいから始めました。クライアントさん探しは、Facebookで知人を募集するところから。仕事のパートナーに声をかけたりもしながらまず5名。コンサルワークでご一緒していたクライアントさんに声をかけたこともあります。未熟の私にお付き合い頂いたクライアントのみなさまに本当に感謝です。

 ご一緒していたクライアントの方々、キャリアチェンジや海外転勤、プライベートの大きな意思決定など、様々なコーチングテーマでご一緒しました。目標とがっぷり四つで取組み、行動し、よい成果に繋がっていく様をみていて、コーチングを学び・実践し始めて本当に良かったなぁと感じました。同時に、最初に定めた目標に縛られることなく、どんどん目標を動かしていくことで高みを目指す、ある意味での「クランボルツ式目標管理」の重要性に気づいたタイミングでもあります。

 その後国内資格取得に合わせて有償でクライアント募集をし始め、今に至ります。

国際資格取得

 コーチングの国際資格というと、国際コーチング連盟/ICFが認定するMCC/PCC/ACCあたりが有名です。このうち最初の入り口となるのがACC資格となります。

2,500時間の実践ってとんでもないレベルだ。すごいなMCC。

 このACC資格の取り方はいくつかあるんですが、うち一つが「トレーニング60時間+コーチング経験100時間の実践、最低限のスキルセット所持」をACTP認定修了試験で示し、その修了証をもってICFに申請→最後Web試験を受けて完了、というものです。
 コーチエイ・アカデミアのスコープとして、ACTP認定試験までカバーしてくれています。合計100時間のコーチング実践(うち75時間は有償)、2回分のセッション音声+文字起こしファイルに基づくスキル審査などを通じて審査が行われ、合格するとACTP認定修了証が得られます。

大まかにこんな感じ。コーチエィやMTIのプログラムに参加すれば国際資格が取れると思っている方もいるみたいなのですが、ICFでの試験は別立てで必要なんやで。

 ACTP認定修了試験は年1回しかありません。元々2回あったものが1回になり、私の場合は22年5月に受験を行いました。そのあとの試験合否結果発表が8月受験にあり即座にICFへの申請、受験が出来たのが9月上旬でした。このWeb試験、英語での実施なのですが、相応の長時間試験で体力的にけっこうしんどいです。英語の細かいニュアンスの理解が苦手なノンネイティブとして、必死に集中し続けた数時間…

Pearson VUE、システムとしての安定性が正直いまいちでInstall→Check inで相当苦戦…

 受験完了から数時間すると、合否連絡メールが届きます。200-600点の幅で、一定の点数以上を取ると合格。そこから数営業日すると、認定証やらLinkedin上で表示できるバッチの交付案内なんかが来ます。デジタル時代ですね。

Credlyで資格認定の確認だったりバッチ付与なんかを行います。現代。

これから

 私自身、コーチ専業でやっていく予定はありません。リサーチやコンサル業を個人としての主業にしながら、様々なマイクロ事業を行う会社の経営者として、コーチングも数あるサービスラインの一つとしてクライアントに提供しつつ、他事業との掛け合わせで価値を高める手段の一つとして使いたいなと思っています。

 これからもコーチングの可能性を妄信することなく、その限界にも自覚的でありつつ、必要な人に必要なものを提示していきたいなと思っています。

 ひとまず、2年半前に「やるぞ!」と思い立って投資したACC、取得できて良かった!!!!!!!!!!!!!(心から)

 コーチングの資格に関心があったり、コーチングを受けてみることに関心があるよ、みたいな方、お気軽にご連絡ください〜🌳


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