見出し画像

うつ病。10年以上いまも続く。-3-

妻の考え。

当時、『ツレがうつになりまして。』著、細川貂々(幻冬舎文庫)が話題となっていて、いわゆる、うつ病="こころの風邪"という認識が世間に多く広まっているころでした。

うつ病という病気の認知度、理解度がその当時極端な捉え方をされていた状況もあり、『やる気がないだけだろ?』『本人の気持ちの問題だ!』『気合で治せ!』等々、ある意味昭和的な根性論で解決されるだろうという誤った認識が広がっていて、その世間に一石を投じたものでした。

妻はその本を熟読しました。
仕事の通勤時間、休憩時間、とにかく時間がある限りその本を読んでいた印象でした。そして涙を流していました。
うつ病に対する知識を得るとなると、文章ばかりが羅列された書籍が多く、漫画のように絵を多用して、その症状をわかりやすく解説、また当事者の体験を描いたものはなかったと記憶しています。
「言ってはいけない言葉」「うつ病当事者のリアルな様子」「同居する家族はどうするべきか」。

もしかすると医学的に正確ではないかもしれない。

しかし今は何にでもすがってこの時を乗り切りたい。

そんな気持ちを感じた時期でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?