【2020年1月】ボードゲームレビュー#4

4日連続投稿のラスト!
先日シルドラで遊んできたボードゲームのレビュー、4本目です。
1/31(金)は餅食べ放題のイベントをやるらしいです。食べたい。。

(前回はコチラ↓)

7. それはオレの魚だ! (初)

ペンギン2作目。
ただペンギンパーティと違い、こちらはボードとコマを使います。
ルールはこちらのブログがわかりやすいです。

最初にルールを読んだときは、
「要は一番効率よく魚を捕ればいいんだな?」となり、
実際遊んでみると、
「いや、どうやらいかに相手を封じ込めるかが勝負だぞ」となり、
1ゲーム終えてみると、
「あれ?もしかしてこれ陣取りゲーム??」となり、
実は様々なところに頭を使う必要のある、多面相ゲームです。

そして運の要素がかなり少なく、
たぶん、上級者同士の戦いは
壮絶な読み合いになるであろうことが伺えるゲームです。

とはいえ、初心者同士でもワイワイ楽しめるだけの可愛げがあり、
噛めば噛むほど味わいが増していく、スルメゲーでもあると思います。

上記のブログでも言われている通り、
難点は、準備でタイルを並べるのが少々面倒くさいこと。
反対に美点は、ペンギンのコマがかわいいこと。
1プレイヤーに最大4匹ずつ配られるペンギンは、すべて異なるポーズを取っています。
個人的なお気に入りは、魚は1匹も持ってないけどやる気はすごいペンギン。

オススメ度は★★★☆☆。
ルールが簡単で誰でもすぐ遊べるので、みんなで正攻法を探り探り遊ぶのも楽しいと思います。

8. 枯山水

ラスト8作目は「自分だけの日本庭園をつくり、最も『わび・さび』を心得ていたプレイヤーが勝利する」という、異色のボードゲーム『枯山水』。
実は去年一度だけプレイしたことがあり、2回目のプレイとなりました。

とはいえ、ルールをほとんど忘れていたため、
もう一度ルールブックを読み込むところからスタート。

こちらのブログを読んでいただければお分かりの通り、
モチーフのユニークさとは裏腹に (?) 、
プレイ時間は60~90分が目安と、それなりに重たいゲームです。
(もっとも、プレイに平気で半日〜1日かかる重量級のゲームに比べればまだマシですが。)

しかしながらテンションが上がるのが、庭に置くことになる石。
ひとつひとつ異なる、大小様々な姿かたちの石が、実際の立体物として入っています。
しかもルール上、同じ種類の石であれば、どの石を使ってもゲームに影響はなく、つまり完全にプレイヤーの趣味嗜好で、どの石を庭に置くかを選ぶことができるのです。

こういう、「ゲームの中の遊び」とでもいうべき要素が、
絶妙にゲーマー心をくすぐりますよね?くすぐらない?くすぐりますよね??

さて、肝心のゲーム本体ですが、
正直なところ、ボードゲーム初心者と遊ぶにはあまり向いてないと言っていいと思います。。

まずルール、特に得点計算の方法が多様で、
ゲーム開始前にルールを把握するだけでもなかなかに疲弊を誘ってしまい、
結局、「まあとりあえずやってみようか」という感じで始まります。
が、それなりのボリュームゆえに
「じゃあわかったところでもう1回やってみようか」とも言いづらく、
結局1回やって箱にしまう、というパターンを前回も今回も繰り返しました。
(その経験則でゲームを評価していいものかというのはありますが。)

また、プレイ中も (ルールが曖昧だとなおさら) 静かな時間が長く、
プレイヤーの盛り上げ (盛り上がり) 力が試されます。

とはいえ、ルールをちゃんと把握した者同士であれば、
「譲渡」や「強奪」をめぐる駆け引きが生まれ、
ゲーム性はもっと機能してくるような気はします。
ので、「難解なルールを乗りこなすこと自体に悦びを感じる」
という生粋のボードゲーム好きとなら、互いに「わび・さび」を高めあっていくのもおもしろいんじゃないかと思います。

僕にとっては「ボードゲーム初心者でもいかに楽しめるか」
というところが大きな評価基準なので、
オススメ度は厳しめの★★☆☆☆です。
でも話題性はあるゲームなので、一度はプレイしてみてもいいんじゃないでしょうか。

* * *

4日かけて、ようやく8作すべてのレビューを書き終えることができました。
改めて各ゲームのオススメ度を整理すると、

1. ito ★★★★☆
2. ハゲタカのえじき (初) ★★★☆☆
3. Splendor 宝石の煌き ★★★★★
4. フォルム・ロマヌム (初) ★★★☆☆
5. ペンギンパーティ (初) ★★★★☆
6. 犯人は踊る (初) ★★★☆☆
7. それはオレの魚だ! (初) ★★★☆☆
8. 枯山水 ★★☆☆☆

というわけで、最オススメゲームは『Splendor 宝石の煌き』でした。
しかしながら、それぞれのゲームに個性があるので、
ぜひボードゲームの遊べるお店に行って、いろいろと食べ比べてみてほしいなあと、一人のボードゲーム好きとしては思います。
(気に入ったゲームは購入してご家族やお友達と遊んでいただけるとなお嬉しい。)

ゲームはネットにつないで遊ぶことが当たり前になった今だからこそ、
同じ時間、同じ場所じゃないと遊べないボードゲームには、
前時代に置き忘れてきた豊かさのかけらが転がっているように思います。

そんなわけで、これからもたまにボードゲーム関連の記事を上げるかと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございます!