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双極性障害の診断に至るまで

◆最初の診断は『気分変調症』

初めてメンタルクリニックを受診したのは6年前。会社で上長の女性2人からちょっとしたパワハラを受けて体調を崩しました。

診断書には『気分変調症』とありました。主治医には「軽いうつだね」と言われ、抗うつ薬と睡眠導入剤を処方されました。仕事は続けることが困難になり退職しました。

一年ほど通院しましたが薬で良くなる兆しがなく、先の見えない不安に押しつぶされそうになりました。

抗うつ薬による躁転の可能性も否定できないのですが、今となっては薬よりも一年という「時間」がゆっくりと気分の落ち込みを回復させてくれたのだと思っています。

◆二度目のうつ

元々ストレス耐性がなく、その後も帯状疱疹や突発性難聴になったりしました。

そして去年、離別した両親が揃って体調を崩したのをきっかけに鬱になりました。動悸と重苦しい倦怠感があり、布団から出られなくなってしまったのです。

心療内科に行くのが嫌で、始めは内科に行きました。けれど心電図等の検査は異常なし。医者に精神的な問題でしょうと言われました。

しぶしぶメンタルクリニックに通うことに。その時の主治医が言うには『循環気質』かなあとのこと。処方される薬はどれも『双極性障害』に対するもので、初めはそれを受け入れられませんでした。

半年ほど通っても一向に気分があがらず、薬の副作用で太り、外へ出るのがおっくうになりました。自分の通院と父・母それぞれの面倒で気力と体力を消耗しました。

◆『双極性障害』と診断

その後、引っ越しを機に転院。そこで初めて『双極性障害』と診断されました。病気のことを知れば知るほど、過去の失敗の数々は躁状態が原因だったのだとわかりました。

気分の波にフォーカスして自分の人生を振り返ったとき、二十歳の頃から躁鬱の浮き沈みがあったことに気づいたのです。同じ失敗を繰り返さないためにも、病識を深めることが必要だと痛感しています。

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双極性障害は躁状態を見逃されがちで、始めは単極性のうつと診断されることが多いようです。

私は初めて心療内科を受診してから双極性障害と診断されるまでに6年かかりました。また、過去を振り返ってみると20年以上もその症状に悩まされてきたとわかりました。

もしうつが長引いたり繰り返したりするようであれば、一度双極性障害を疑って過去に躁の症状が現れていなかったか思い出してみるといいかも知れません。


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