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鬱は時間と希望が癒してくれた

私が鬱の真っ只中にいたとき、鬱から立ち直った人たちはどうやって暗闇から抜け出したのかを知りたいと思っていました。

誰かの役に立つかわかりませんが、ここでは自分の経験を綴ってみます。

◆必ず治る

大きな鬱を二度経験しました。いつ治るのか先が見えないことに苦しみました。

振り返ってみると充分な時間が鬱から回復させてくれたのだと感じています。薬は頭と体を休めエネルギーをチャージするサポートをしてくれたと思います。

希死念慮に飲み込まれなかったのは希望を捨てずにいられたからです。最初の鬱のときは誰にも頼ることが出来ませんでした。夜な夜なネットを徘徊し、そこで見知らぬ同病経験者の「必ず治る」という言葉に勇気付けられました。藁にもすがる思いだった私はその一言に救われたのです。

二度目の鬱の時は、一度鬱から這い上がった経験が支えになりました。とにかく耐えさえすれば必ず復活すると自分に言い聞かせました。その強い信念が何度も襲いくる希死念慮を追い払ってくれました。

◆出口は見つかる

鬱で最もこわいのは自ら命を絶ってしまうことではないでしょうか。追い詰められて実行に移してしまうのは希望を失くした時だと思うのです。

二度も鬱のどん底から這い上がったからこそ「出口は必ず見つかる」と言いたいです。鬱がいつまで続くかわからず焦るかも知れませんが、先の不安は一旦脇に置いて今日という一日に焦点を当て続けることで少しずつ前に進めると思うのです。

◆助けを求める

私は大切な人を自死で失くしています。亡くなる直前は明らかな鬱状態でした。全てを自分一人で抱え込み、誰にも助けを求めることが出来なかったのだと思います。

こうなる前に自分から何か声を掛けられたんじゃないか。もし本人がつらさを吐き出してくれていたら...

気づくのが遅かったと思うと、やるせない気持ちで一杯になりました。

もしもつらくてどうしていいかわからない人がいたら、自ら命を絶とうとする前にどこかにつらさを吐き出してみる勇気を持ってくれたらと願わずにはいられません。

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双極性障害である以上、私はいつかまた鬱になる時が来るかも知れません。その時の自分へエールを送るつもりで「希望」の二文字を心に刻みたいです。

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