見出し画像

殺人犯になった彼女のことを思って泣く」

私はニュースをみ見て犯人の気持ちになって泣く事がある。一瞬のことです。

例えばコンビニ強盗とか。

産み落とした赤ちゃんを殺し遺棄する。度々聞くニュース。

私は彼女の事を想像すると泣ける。
妊娠して十月十日というが、そんなに長くない。
私のように妊娠がわかるのが、二人目にして妊娠6ヶ月直前かも知れない。もうおろせない。

おとうさんである男性に連絡しても連絡取れなく、ブロックされたかも知れない。引っ越しまでされたかもしれない。
おとうさんが誰かわからない。彼女は違うと思う。真面目そう。
家族にも言えない。また家族は同居してるのに妊娠にも気づかない。
誰かに相談できれば、ボランティアで、赤ちゃんが欲しい人に授けるのをやってらしゃる方がいる。まだ少ないが。

一回は病院に行ってもそれ以降は行かないだろう。お金もかかる。
お産の本など買わないだろう。
一人で産んで遺棄しようと決意した時期はいつだろう。
直前にググってお産を調べただろうか。

彼女は、就活の面接のため新幹線に乗っていた。リクルートスーツ。白シャツ、黒のジャケット、黒のタイトスカートは、大きいサイズを買い足したのだろうか。肌色のストッキング。髪は一つしばり。

新幹線の中で、陣痛がきた。思考を巡らす。「駅近くの公園」とググった。それは彼女にとっては知恵だった。どこかでみたニュースで知ったのだ。電車の中で決意したのだ。駅を降りると真っ直ぐ公園に行きトイレで出産する。
黒のスーツで。
どんな体制か想像もつかない。
普通に大変なお産を一人で。
いきんではいけないとこで、いきんでしまったかも。
お産した後は力が抜けて動けない。それでも面接に間に合うよう動く。

公園の土の部分を探し、手で掘ったそうだ。さすがにスコップは用意してなかった。赤ちゃんが入るくらいの穴を。爪の間に土が刺さりながらよ掘る。ど根性。

就職して普通の幸せを手にいれるために。

手と脚を洗う。
ストッキングを履く。
髪をしばり直す。
面接に行く。

逮捕される。
名前が公表される。

その後は報道されないが。
彼女の罰は、ここまでの辛い思いで充分受けてるのではないかとさえ私は思う。

女という身体の構造のせいで。
男は裁かれないのか。
警察でDNAでも調べて引っ張ってきて裁いて欲しい。

男にとっては、一発のせいなのか。

男どもの頭っ首並べて、私がまとめて回し蹴りしてやる。

(これはイメージです)


ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?