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窓と洗濯物

こんなに空の広い家に住んだのは、
生まれて初めてた。

「陽当たりが、いいのは健康にいい。」
と友人からメッセージもいただいた。

ベランダに出れば空の写真が撮れる。

冬に引っ越してきた時、
カーテンは高いので、
とりあえず断熱シートを貼って
目隠しも兼ねようと思っていた。

しかし娘からカーテンのお下がりをもらいました。
それもサイズが合わなくても
「とりあえず」と思ったら、
サイズがぴったりだった。
暖冬もあって断熱シートを貼らなかった。

これだけ日差しが強いと
夏使うという選択肢もあるが、
これだけ窓いっぱいの空を隠すのは
勿体ない。

しかし
窓からの覗く空を遮るものがある。
洗濯物だ。

母が言った事がある。
「洗濯物が干してある景色はいいんだよね。」
その時は、ピンときてなかったが、
今は同じように感じる。

健康的で平和だ。

今はマンションでは、景観が損なわれると、ベランダの柵の陰に干す所が、ほとんどだ。

このアパートを内見しに来た時、
洗濯物が干す所がある事、
干している人がいる事を
確かめた。

浴室乾燥機もあって活躍してるし、
使ってる人も多いだろう。

だけど、洗濯物を干している人が、
いる方が安心感がある。

アパートだけでなく、
洗濯物が干してある町の方が
治安がいい、人がいい気がする。

娘に怒られたが、
洗濯物にどんな物が干してるか
見ている。

また独居老人のお宅なら、
洗濯物を干さなくなったら、
出しっぱなしなら、
心配しなければいけない。

洗濯物は生活感たっぷりだが、
幸福感、安心感な気がする。



窓の外で
揺れる洗濯物
揺れる光と影
流れる幸福

その向こうには
晴れ

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?