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【映画感想】『メタモルフォーゼの縁側』追記


前置き

以前「メタモルフォーゼの縁側」の映画感想を書きました。いいね等の反応がありがたく、この感想を書いてよかったと思えました。
しかし、書いた後にいくつか書き忘れがあるってことに気づき、この記事を立ち上げました。これまで書いた感想は下記です。

カットされた人物と予想キャスト

上記の感想にうららのお父さんが全カットされた原因とそれについての所感を書いた。そのことに関連して同じくカットされた登場人物について語りたい。原作22話にしか出てこない「由美ちゃん」だ。

由美ちゃんはうららのお母さんの友人で、かしがましい性格であることが描写から読み取れる。お母さんとは親友の関係だと思われる。
サブであれども友情を描いたものであり、印象に残っていた。

もし、実写化する際のキャストは「白石加代子」氏だと予想していた。
白石氏は河野P作品には常連であり、よく由美ちゃんのようなかしがましくて、かつ賢者のようなポジションをよく演じているからだ。
予想は外れてしまったが、尺があるのだったらキャスティングしていたんだろうなぁ~って推察している。

他の方の感想でコメダ先生の担当もカットされていることに気づいた。自分は見落としてしまっていたからあぁ~!不覚を取られた!ってなってしまった。原作の取捨選択がうまい。

鶴谷先生のツイートについて

映画公開前に原作者の鶴谷先生が下記のツイートを投稿されていた。

原作者がこのように応援してくれて嬉しかったのを覚えている。
嬉しさと同時に引っかかった箇所があった。コメダ先生の表情だ。
どこにでもあるようなほっこり映画ならばコメダ先生が焦っている、戸惑っているような表情を描かないはずだ。
それに手掛けているのはほっこりだけではなく、人の暗い側面にも突っ込んでくる河野Pだ。確実にそんな演出はするだろうとTLの周りは嬉しさ一色のなか自分だけ仄暗い予想を抱え、見事にえりちゃん関連で的中させた。

これは完全に余談なんですが、ラーメン赤猫も社会生活を送る動物に対しての差別意識等の描写をしながらほっこりした漫画として作品を成立させている。それに対して受け手側はほっこりしかない、苦みはまったくない漫画として受け取ってしまっているという雰囲気がある気がしている。
河野P作品に対しても同様なジレンマを感じているからそう感じているだけかもしれない。
それだったらせめて自分だけはその苦みを味わおうという心持がある。

「君のことだけ見ていたい」ボイスドラマ

おそらくちるちる側の主導の企画で「君のことだけ見ていたい」ボイスドラマが作られたことも書いておきたい。

そのことについて自分が書きたいのはその内容ではなく、このボイスドラマの音響監督は「小泉豊」氏だったことである。
自分にとって小泉氏はめちゃ好きな作品である「輪るピングドラム」で魅力的ヴィラン眞悧先生を演じていて、現在は音響関係のお仕事をされているという近況を聞いていた方だった。
こんな形で音響の仕事として触れることもでき、好きなもの同士が一緒に来たような気分になり心が浮き立った。

完全に余談「黄昏アウトフォーカス」アニメ化

この記事を観てくれた方向けとタイミングが良いので宣伝まがいのことを。
映画劇中画を手掛けた「じゃのめ」先生の作品が2024年7月にアニメ化されます。
リンク先以下は関連した完全に私事です。

このアニメ、構成担当がノイタミナ墓場鬼太郎の構成を手掛けた「成田良美」氏であることにある種の運命を感じてしまっています。
好きなものに関連したものをかたっぱしから摂取する性質持ちなので、ゲ謎を始点として水木しげる作品関連をさらう気まんまんだったのにこんなことをされてしまった。
なのでアニメ開始前に予習のていでノイタミナ墓場鬼太郎は鑑賞するつもりです。
押切蓮介先生風に言うなら自分は真・女神転生Ⅴ Vengeanceとゲ謎スキスキ・・なんで急に真・女神転生Ⅴが出てきたのかはおのおので調査推察してください。

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